財務・業績情報

決算概況・2014年3月期 決算概況

詳細は「2014年3月期 決算短信」をご覧ください。

  • 連結

(2014年3月31日現在)

連結経営成績(累計) (%表示は対前期増減率)

(百万円) 2013年3月期 2014年3月期 増減率 (%)
売上高 108,141 114,904 6.3
営業利益 10,314 9,791 △5.1
経常利益 10,268 9,765 △4.9
当期純利益 4,720 5,370 13.7

決算概況リストに戻る

連結貸借対照表(要約)

(百万円) 2013年3月期
(2013年3月31日)
2014年3月期
(2014年3月31日)
増減額
資産の部
流動資産合計 72,709 66,921 △5,788
固定資産合計 33,918 37,948 4,030
資産合計 106,628 104,869 △1,759
負債の部
流動負債合計 47,365 41,730 △5,635
固定負債合計 4,164 4,386 222
負債合計 51,529 46,116 △5,413
純資産の部
純資産合計 55,098 58,753 3,655
負債純資産合計 106,628 104,869 △1,759

*各科目の「増減額」につきましては、表上計算にて算出しております。

連結キャッシュ・フロー計算書(要約)

(百万円) 2013年3月期 2014年3月期 増減額
営業活動によるキャッシュ・フロー 13,570 16,322 2,752
投資活動によるキャッシュ・フロー △6,263 △8,018 △1,755
財務活動によるキャッシュ・フロー △2,277 △2,018 259
現金及び現金同等物に係る換算差額 △3 0 3
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) 5,025 6,284 1,259
現金及び現金同等物の期首残高 18,284 23,309 5,025
連結の範囲の変更に伴う現金及び現金同等物の増減額(△は減少) - △10 △10
現金及び現金同等物の期末(四半期末)残高 23,309 29,583 6,274

*各科目の「増減額」につきましては、表上計算にて算出しております。

連結経営成績に関する定性的情報

[当期(平成25年4月-平成26年3月)の概況]

売上高は114,904百万円(前年同期比6.3%増)、営業利益9,791百万円(同5.1%減)、経常利益9,765百万円(同4.9%減)、当期純利益5,370百万円(同13.7%増)となりました。

業績変動の主因は、下記の通りです。
遊技機販売において、パチンコでは『ヱヴァンゲリヲン』シリーズ最新作を含む4機種(前年同期は3機種)、パチスロでは新たにミズホブランドを商品ラインアップに加え7機種(同6機種)を投入しました。その結果、パチンコ約163,000台(前年同期比約63,000台増)、パチスロ約230,000台(同約2,000台増)と総販売台数が増加し、売上高は前年同期比6.3%の増収となりました。

営業利益の変動要因は、以下の通りです。

  1. 遊技機販売では、営業体制の強化や販売促進活動の拡大を実施したものの、上述のように堅調な販売活動の結果、増益となりました。一方、中長期的な商品ラインアップの拡充に向けた遊技機開発では、子会社と連携した開発体制の強化を推進しました。
  2. コンシューマプロダクツの分野では、特に『ウルトラマン』シリーズを保有する円谷プロダクションが安定的に収益を確保できる体制を構築しつつあります。当期は、円谷プロ50周年イベントや新テレビシリーズの展開を進めたことにより、ライセンス事業が好調に推移するなど増益となりました。
  3. インタラクティブ・メディアの分野では、継続サービス中の人気コンテンツが堅調に推移しました。一方、ソーシャル・ゲーム市場における、Webアプリ型からネイティブ・アプリ型への提供形態の急激な移行に対応するため、当社においてもラインアップの絞り込み、運営体制及び開発体制の効率化など、収益構造の改革を推進しました。この結果、当期は収益力が一時的に低下しました。
  4. コミックス、アニメーション、映画/テレビの各分野では、成長の源泉となるキャラクターやストーリーなどのIP(知的財産)の創出・育成に向け、継続して経営資源を投入しました。特にコミックスを通じて創出した作品の映像化や販売促進活動の強化を図りました

上述の通り、中長期的な成長を見据えた諸施策や先行投資を推進したことなどにより、営業利益は前年同期比5.1%減となりました。

(中長期的な成長戦略)
当社グループは、中長期的な成長戦略として、キャラクターをはじめとするIPを主軸において、取得・保有・創出したIPの価値を最大化することで持続的な成長を目指しています。
成長するビジネスモデルの発表から2年、当社グループは、パートナー企業と協働でIPの開発を推進するとともに、多メディア展開に向けて各分野の有力企業との協力関係を構築してきました。そして現在、これまで培ったIP開発における幅広い知見やノウハウ、クリエイティブやビジネスパートナーとのネットワークを最大限に活用し、パートナーシップに基づくIPの育成・事業化を進めています。こうした新たな挑戦に際し、活発な意見交換によりグループ全体で知識やアイディアを共有し、これまでにない発想を生み出す基盤として、タブレット端末や映像情報を駆使した社内ネットワークシステムを構築し、積極的に活用しています。
引き続き当社グループは、遊技機流通に強みを持つキャラクタービジネスの確立を目指すとともに、その運営に向け、経営体制の強化を図っていきます。

当期の主なIP育成・事業化の取り組みは、以下の通りです。

  1. 『月刊ヒーローズ』
    ヒーローの創出を目的としたコミック誌『月刊ヒーローズ』は、連載作品『ULTRAMAN(ウルトラマン)』の単行本を4巻まで刊行し、平成26年3月時点で累計100万部を超える販売部数となりました。また、ヒーローズから生み出された複数の作品について、クリエイターやパートナー企業とともに映像化プロジェクトを進めています。
  2. 『ウルトラマン』シリーズ
    『月刊ヒーローズ』を通じて新たなファン層の獲得に取り組むとともに、ファミリー層のファン拡大に向け、新シリーズ『ウルトラマンギンガ』や『大怪獣ラッシュウルトラフロンティア』のテレビ放送、映画公開、パートナー企業と連携したアーケードゲームの展開を行いました。また、多様なメディアでファンに楽しんでもらうため、ソーシャル・ゲームの配信やパチスロ遊技機の販売を行いました。特に当期は、円谷プロ50周年に当たりファンとの接点を増やしたことで、ライセンス事業が好調に推移しました。
  3. 『銀河機攻隊マジェスティックプリンス』
    『月刊ヒーローズ』の連載と連動し、パートナー企業と協同でテレビアニメの放送やグッズの開発・販売、ソーシャル・ゲームの配信を行いました。
  4. 『ベルセルク』
    前期までのアニメーション映画の公開に次いで、ソーシャル・ゲーム、パチンコ遊技機の企画・開発・販売を行いました。
  5. 『AKB48』
    平成23年10月にリリースしたソーシャル・ゲームが堅調に推移したほか、新たに『セーラーゾンビ』というコンセプトに基づき、アーケードゲームや『月刊ヒーローズ』での連載、テレビ放送を連動させた展開を開始しています。

(注)記載の商品名は各社の商標または登録商標です。

連結財政状態に関する定性的情報

資産、負債及び純資産の状況

  1. 資産
    流動資産は、66,921百万円と前連結会計年度末比5,788百万円の減少となりました。これは主に売上債権の減少によるものです。
    有形固定資産は、12,104百万円と前連結会計年度末比953百万円の増加となりました。これは主に支店の新設用地取得によるものです。
    無形固定資産は、4,365百万円と前連結会計年度末比174百万円の減少となりました。
    投資その他の資産は、21,477百万円と前連結会計年度末比3,251百万円の増加となりました。これは主に関係会社出資金の増加によるものです。
    以上の結果、資産の部は104,869百万円と前連結会計年度末比1,758百万円の減少となりました。
  2. 負債
    流動負債は、41,730百万円と前連結会計年度末比5,635百万円の減少となりました。これは主に仕入債務の減少及び未払法人税等の減少によるものです。
    固定負債は、4,386百万円と前連結会計年度末比222百万円の増加となりました。これは主に預り保証金の増加及び退職給付に係る負債の増加によるものです。
    以上の結果、負債の部は46,116百万円と前連結会計年度末比5,413百万円の減少となりました。
  3. 純資産
    純資産の部は、58,753百万円と前連結会計年度末比3,654百万円の増加となりました。これは主に利益剰余金の増加によるものです。

キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ6,273百万円増加し、29,583百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次の通りです。

  1. 営業活動によるキャッシュ・フロー
    営業活動の結果得られた資金は、16,322百万円(前年同期は13,570百万円の収入)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益9,588百万円、売上債権の減少13,078百万円、仕入債務の減少3,132百万円、法人税等の支払5,929百万円等によるものです。
  2. 投資活動によるキャッシュ・フロー
    投資活動の結果使用した資金は、8,018百万円(前年同期は6,263百万円の支出)となりました。これは主に関係会社出資金の払込による支出3,000百万円、有形固定資産の取得による支出2,035百万円、無形固定資産の取得による支出1,414百万円等によるものです。
  3. 財務活動によるキャッシュ・フロー
    財務活動の結果使用した資金は、2,018百万円(前年同期は2,277百万円の支出)となりました。これは主に配当金の支払1,657百万円、社債の償還による支出300百万円、長期借入金の返済による支出122百万円等によるものです。

次期の見通し

平成27年3月期業績予想は、売上高100,000百万円(前年同期比13.0%減)、営業利益5,000百万円(同48.9%減)、経常利益5,000百万円(同48.8%減)、当期純利益2,500百万円(同53.4%減)を計画しております。

当社グループは、中長期的な成長戦略として、キャラクターをはじめとするIP(知的財産)を主軸において、取得・保有・創出したIPの価値を最大化することで持続的な成長を目指しており、これまで培ったIP開発における幅広い知見やノウハウ、クリエイティブやビジネスパートナーとのネットワークを最大限に活用し、パートナーシップに基づくIPの育成・事業化を進めています。そして、遊技機流通に強みを持つ当社グループの機能を活用し、キャラクタービジネスの早期確立に向け、各種施策を推進しています。
遊技機販売では、良質な商品を安定的に供給し、既存ファンの支持拡大と新規顧客の創造を図るべく、新たに株式会社ディ・ライトおよび株式会社七匠との間で事業提携を開始しました。
その一方で、サミー株式会社および株式会社ロデオとは、今後の展開を踏まえ、事業提携関係全般のあり方について慎重に協議を重ねている状況下にあります。従って、現時点では、株式会社ロデオの製造する商品は、前期から当期に延期した一機種とし、その他の商品は計画に含めていません。
以上により、平成27年3月期業績予想は上述の通り計画しております。