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2011年3月期 第3四半期決算説明会 当社説明(要旨)

2011年2月4日(金)11:30より、フィールズ本社(東京都渋谷区)にて、2011年3月期 第3四半期決算説明会を開催いたしました。
本ページでは説明会での当社説明(要旨)についてご案内いたします。

代表取締役社長 大屋

挨拶

代表取締役社長 大屋

ご多忙のところ弊社決算説明会にお越しいただき感謝申し上げる。
まず、第3四半期決算の概況と通期見通しに関する説明に先駆け、昨日(2011年2月3日)開催した「モバスロ ヱヴァンゲリヲン~真実の翼~」の展示会について報告する。展示会には前作以上に大変多くの方々にご来場いただき、試打機は終始フル稼働となっていた。「モバスロ」とは、パチスロ遊技機と携帯サイトが連動した新たなサービスであり、ファンの皆様に楽しく遊んで頂けると考えている。



2011年3月期 第3四半期 総括

⇒席上配布資料 3ページ
第3四半期決算の概況について説明する。
第3四半期のパチスロ遊技機販売は、引き続き「新鬼武者」の追加受注に対応して販売した。また、新機種の「俺の空~蒼き正義魂~」は、当初の見込みを上回る実績となった。
第4四半期に発売する主な遊技機は次の通り。
 パチンコ遊技機:「CRカンフーパンダ」
 パチスロ遊技機:「戦国BASARA2」「モバスロ ヱヴァンゲリヲン~真実の翼~」
第3四半期トピックスとして次の3点を発表した。詳細は後ほど説明する。
 『アイピー・ブロス(株)を設立』
 『(株)マイクロキャビンを子会社化』
 『「モバスロ」サービスを発表』

2011年3月期 第3四半期 連結P/L実績

⇒席上配布資料 4ページ
売上高は、前年同期の245億円から714億円に増加した。これは、仕入販売モデルであるパチスロ遊技機販売が大幅に伸長したことによるものである。パチスロ遊技機の累計販売台数は13.7万台となり、前年同期比で約12.5万台増加した。また、当期より連結子会社となった(株)円谷プロダクション、(株)デジタル・フロンティアも業績向上に寄与している。
経常利益では、営業外収益として(株)ロデオの持分法利益等を計上している。
以上の結果、四半期純利益も、順調に推移した。

2011年3月期 第3四半期 遊技機販売実績

⇒席上配布資料 5ページ
パチンコ遊技機販売では、「CRヱヴァンゲリヲン~始まりの福音~ Light ver.」を販売した。第4四半期は「CRカンフーパンダ」を発売しており、受注は堅調に推移している。
一方、パチスロ遊技機販売では、「新鬼武者」の追加受注が2.6万台、「俺の空~蒼き正義魂~」の販売が3.8万台となった。第4四半期は「超重神グラヴィオン」、「戦国BASARA2」、「モバスロ ヱヴァンゲリヲン~真実の翼~」の発売を予定している。なお、限定発売の「戦国BASARA2」の受注は好調であり、「モバスロ ヱヴァンゲリヲン~真実の翼~」は間もなく受注を開始するところである。

2011年3月期 第3四半期 連結B/S

⇒席上配布資料 6ページ
B/Sについては、前期末と比較して、資産の部では現預金が増加、有形固定資産はほぼ増減無し、無形固定資産は子会社化した(株)円谷プロダクション、(株)デジタル・フロンティアの「のれん」の増加があった。一方、負債の部では遊技機販売の買掛金の減少、社債の減少があった。他に特筆すべき事項は無い。

2011年3月期 第3四半期 連結C/F

⇒席上配布資料 7ページ
C/Fについては、営業活動によるキャッシュ・フローは、遊技機販売が好調に推移したことにより、96億円の収入となった。投資活動によるキャッシュ・フローは、大きな設備投資がなかったため、33億円の支出となった。財務活動によるキャッシュ・フローは、借入金の返済と社債の償還により37億円の支出となった。
キャッシュ・フロー全般では、営業活動による収入が投資・財務活動による支出を大幅に超え、現預金が増加した。

2011年3月期 通期業績見通し(連結P/L)

⇒席上配布資料 8ページ
第4四半期発売のパチスロ遊技機「戦国BASARA2」は受注が好調で完売している。なお、「モバスロ ヱヴェンゲリヲン~真実の翼~」は2011年3月下旬の発売となるため、当期と来期に販売がまたがることをご理解頂きたい。
なお、京楽産業.(株)との提携タイトル第1弾は、筐体のセキュリティ強化のため、両社で協議し発売時期を来上期に変更した。また、来期発売に変更したパチンコ機がもう1機種あるが、これは現在のパチンコ市場環境を鑑み、創り込みを続けブラッシュアップしているところだ。
グループ会社は、全体として堅調であり大きな変動はない。

(株)マイクロキャビンの概要

⇒席上配布資料 9ページ
2011年1月に(株)AQインタラクティブから(株)マイクロキャビンの株式を85%取得した。(株)マイクロキャビンは、直近3年間の業績が黒字で推移しており、経営内容も良い。今回、フィールズグループに加わったことで、グループシナジーの創出やさらなる成長が期待できると考えている。

遊技機市場について

現在のパチンコ・パチスロ市場環境についてコメントする。
パチンコ市場は、MAXタイプの影響から2010年に入り稼動の低下が見られた。
一方、パチスロ市場は、「新鬼武者」等の新たなゲーム性を持ったARTタイプのパチスロ遊技機等がファンを惹きつけ、稼動が上昇している。
遊技機の設置状況は、かつての4号機パチスロ遊技機に代わってパチンコ遊技機が増加したが、今では逆にパチスロ遊技機へ入替が進んでいるようだ。また、今まで閉鎖していた店舗内エリアにパチスロ遊技機を増設する動きが見られるなど、パチスロ設置シェアは上昇傾向を示している。
このような背景のもと、弊社が第4四半期に発売するパチスロ遊技機「モバスロ ヱヴァンゲリヲン~真実の翼~」は、モバスロという新たな付加価値を持っており、パチンコホールでの稼動や利益に貢献できるものとして大きな期待が寄せられている。

今後も弊社は、パチンコホールのニーズに応えられるよう、パチスロ遊技機の企画・開発を進め、ライン数を増やし、発売機種数の増加を図りたいと考えている。
また、発売時期を来期に変更したパチンコ遊技機2機種については、さらにブラッシュアップを続け、パチンコ市場の稼動の下支えとなるような魅力的な商品にすべく、企画・開発を鋭意進めている。

続いてグループ事業の概要は、繁松から報告する。

専務取締役 繁松

2011年3月期 第3四半期 セグメント別状況

⇒席上配布資料 10ページ
グループ事業の各フィールドは、全体として堅調に推移している。
モバイル・フィールドは、第3四半期から第4四半期にかけて、来期に向けた新規投資を行っているため、前年同期比では収益率がやや低下したが全体感としては堅調。
その他・フィールドは、(株)円谷プロダクションと(株)デジタル・フロンティアが寄与し、両社合わせて数億円の営業利益を計上したが、アニメ分野でアニメーション制作等のコストが発生しているため、その他・フィールドの営業利益は約1.7億円となった。
なお、スポーツエンタテインメント・フィールドや、収益性が悪化している会社に対しては経営改革を行い、赤字縮小・黒字拡大の戦略を着実に進めていく。

フィールズグループ・トピックス

⇒席上配布資料 11ページ
グループ会社のトピックスを説明する。
(株)円谷プロダクションは、既存IP(知的財産)の足元を固めながら、今後、ワールドワイドに展開出来るよう訴訟の件も含めて様々な交渉を進めている。
(株)デジタル・フロンティアでは、VFX制作で協力した映画「GANTZ」が2011年1月に公開となった。今後は人員を増やしながらスタジオとしての規模を拡大しつつ、パチンコ・パチスロ分野の開発、エンタテインメントのCG開発の両面で、大きく育てていきたい。
(株)フューチャースコープは、パチスロ遊技機と連動した「モバスロ」サービスの開発をサポートしている。最近では、様々なSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)企業が遊技機シミュレーターのゲームを提供しているが、弊社は出来上がったゲームだけではなく、モバイルとパチンコ間でクロスメディア展開することによって、他サービスとの差別化を図っていく。

アイピー・ブロス(株)の概要

⇒席上配布資料 12ページ
アイピー・ブロス(株)は2010年12月に、弊社が85%、NHN Japan(株)が15%出資して設立した。NHN Japan(株)が運営するハンゲームは、登録ID数3,860万を誇り、ワールドワイドに展開している巨大なゲームサイトだ。NHN Japan(株)は、国内と世界の両方で展開できる企業であり、弊社の戦略と合致したため今般の提携に至った。

アイピー・ブロス(株)の概要 –ビジネスモデル

⇒席上配布資料 13ページ
アイピー・ブロス(株)は、初期段階では、ハンゲーム内のパチンコ・パチスロゲーム関連サイトを共同運営し、収益の柱としていく方針である。同サイトを軸に、2011年春に新サービスを提供し、ここで得られた収益をもとにマルチプラットフォームでソーシャルゲームを展開していく予定である。この他にも、モバイルを含めたオンラインサービス分野では、他社との提携も含め、二の矢、三の矢となる諸施策を進めていきたい。

中期経営計画の通り、当期はグループ会社で約5億円の営業利益寄与を見込んでいる。来期のグループ会社の営業利益寄与は10億円程度としているが、足元の状況を見ながら、上増しできるよう諸施策を推進していく。