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2017年3月期 第2四半期決算説明会 当社説明(要旨)

2016年10月28日(金)11:30より、大手町ファーストスクエアカンファレンス(東京都 千代田区)にて、2017年3月期 第2四半期決算説明会を開催いたしました。
本ページでは説明会での当社説明(要旨)についてご案内いたします。

代表取締役社長 繁松

1. 総括

代表取締役社長 繁松

⇒席上配布資料 2ページ
業績は、売上高266億円、経常損失68億円となっており、ご心配をおかけしていると思料するが、これは期初計画通り。
なお、期初計画は12月のパチンコ撤去問題もあり、第4四半期に収益が偏重している。このため、現在営業中の商品群が今期業績に大きな影響を与えると考えている。
また、クロスメディア全体としては半期で大きな進捗はないものの、「GANTZ:O」の公開など着実に実績を積み重ねている。


2. 2017年3月期 第2四半期 連結業績概要

連結P/L

⇒席上配布資料 4ページ
2017年3月期 第2四半期の連結P/Lは表の通りである。
遊技機の販売台数はパチンコ4.4万台、パチスロ2.8万台となっているが、これも期初計画通りである。

主なパチンコ・パチスロのラインアップ

⇒席上配布資料 5ページ
現在、発表済みのラインアップは表の通りである。
第3四半期以降の商品として、パチンコが「CRヱヴァンゲリヲン~いま、目覚めの時~」「GANTZ」、パチスロが「ロード オブ ヴァーミリオン」「犬夜叉」「モンスターハンター~狂竜戦線~」を販売している。

連結B/S

⇒席上配布資料 6ページ
連結B/Sは表の通りである。
基本的に遊技機販売に連動した形となっているが、その他では長期借入金が増加している。
これは、遊技機開発に関連した借入であり、開発ラインが安定し、台数も一定数量が見込める状況であることから、短期ではなく長期低レートで借入を進めている。

連結キャッシュ・フロー

⇒席上配布資料 7ページ
連結キャッシュ・フローは表の通りである。
連結B/S同様に、長期借入金による収入が影響している。


3. 現在の取り組み

2017年3月期の取り組み

⇒席上配布資料 9ページ
中長期的に有力なIPを取得・創出すること、IPの展開先を拡大し価値を最大化していくこと、展開地域を拡大しグローバル展開を推し進めていくことに取り組んでいる。進捗は表の通りである。各プラットフォーム別の取り組みについては後述する。
IPの取得・創出は、基本的に計画通り進捗している。IPの展開先の拡大は、多様なビジネスプラットフォームで展開できるIPをお借りし、積極的に展開している。展開地域の拡大は、SVODに作品を供給することはもとより、エンタテインメント市場が活況化している中国に対しIPエージェントとして現地の企業と連携し、ゲーム化やその他展開を進めていきたいと考えている。

IP総数

⇒席上配布資料 10ページ
IP総数はグラフの通りである。
当社が取り扱うIP数は順調に増加している。一方、一部タイトルについては今後のコスト面も勘案して企画を終了させている。

展開メディア数

⇒席上配布資料 11ページ
展開メディア数はグラフの通りである。
IP総数の増加に伴い、メディア展開数も増加を続けている。来年以降、映像化タイトルが拡充することもあり、展開メディア数もさらに増加すると考えている。


4. プラットフォーム別の取り組み

コミック分野の取り組み

⇒席上配布資料 13ページ
ヒーローズは、引き続きIPの創出に積極的に取り組んでいる。
また、今後は映像化に併せて単行本を重版し、収益を上げていきたいと考えている。
電子書籍は、海外からのニーズが高く、とくに中国では一定の収益を獲得できる状況となっており、人気タイトルについてはゲーム化の検討も進めている。

映像分野の取り組み

⇒席上配布資料 14ページ
ヒーローズIPでは、「劇場版マジェスティックプリンス」を11月から公開する。「マジェスティックプリンス」は、2011年からコミック、テレビアニメ、パチンコ・パチスロなどで展開し、一巡目は黒字を確保した。映画から始まる二巡目はどのようにIPを活性化させ、収益を拡大させていくのかがポイントになると考えている。
また、「Infini-T Force」「アトム ザ・ビギニング」などは来期の映像化を予定しており、映像化をフックにどのようにビジネスを大きく展開していくのかがポイントになると考えている。
協業IPでは、「ベルセルク」を7月から放送し、「GANTZ:O」を10月14日から公開した。「GANTZ:O」の興行ランキングは初週6位で、翌週は館数が少ないこともあり10位以下となっている。但し、動員数は順調に拡大しており、またクオリティに対しては高評価をいただいており、今後のIPの取得において相当効果があったと考えている。

円谷プロダクションの取り組み

⇒席上配布資料 15ページ
「ウルトラマンオーブ」は12月までテレビ放送を行う。変身アイテムも好調に推移しており、これまで継続的にテレビシリーズを実施してきたことでキッズ層にウルトラマンが定着してきたと感じている。
併せて、映像配信は全世界及び中国で15話まで配信し、前年対比89%増の4.8億ビューとなっており、中国においてはパートナーと連携し玩具の展開のスピードを上げている状況である。
また、12月からAmazonプライム・ビデオでスピンオフを展開する予定である。これは、来年のテレビシリーズまで継続して「ウルトラマンオーブ」を展開し収益を上げるための新たなチャレンジと考えている。

ゲーム/ライセンス分野の取り組み

⇒席上配布資料 16ページ
ゲーム分野は、ソーシャルゲームについてタイトルの絞り込みを進めた。なお、現在提供中の「タワー オブ プリンセス」については開発費の償却が終わり、収益の回収時期に入っている。また、「ソウル・オブ・セブンス」については海外へのライセンス展開も決定している。
ライセンス分野は、ヒーローズ作品の電子書籍配信やゲーム化も含め活性化してきている。また、「A MAN of ULTRA」については、ライセンス企業が前年対比9社増の60社となり、ポップアップショップも様々なところからお声掛けいただける状況となっている。

専務取締役 PS事業統括本部長 吉田

パチンコ・パチスロ分野の取り組み(市場環境)

執行役員 PS事業統括本部長 吉田

⇒席上配布資料 17ページ
パチンコ市場は「検定機と異なる可能性のある遊技機」の撤去が順調に進んでおり、12月中には撤去が全て完了する見込みである。新基準機への入替も活性化している。当社は12月に「CRヱヴァンゲリヲン~いま、目覚めの時~」を導入予定で、パチンコホールの稼動に十分貢献できると考えている。この他、年末に向けて多メーカーから有力タイトルが順次投入されることから、年末年始のパチンコホールは活性化していくと考えている。
パチスロ市場は、旧基準機が未だ40%近く設置されており、新基準機の稼働や粗利貢献が期待されていたよりも低調なことから、パチンコホールは新基準機の導入に対して慎重にならざるを得ない状況とみている。

パチンコ・パチスロ分野の取り組み(パチスロ5.9号機について)

⇒席上配布資料 18ページ
パチスロ市場では、のめり込み防止を主旨とした新たな基準(5.9号機)への移行を2017年9月に控えている。5.9号機とは射幸性を抑制しつつ、大当たりする可能性のある区間をユーザーにわかり易く示すことになるが、間口を広げ新しいお客様を取り込むという点はプラスになると考えている。そして、気軽に遊べるパチスロ機の開発という点で当社は技術革新のチャンスと捉えている。
当社は引き続き、5.9号機を見据え新たな発明、発見、革新などに挑戦し、また、提携メーカーとのアライアンス強化を進め、旧基準機が縮小する中で新たなビジネスチャンスを見出していきたいと考えている。

パチンコ・パチスロ分野の取り組み(販売戦略)

⇒席上配布資料 19ページ
販売中の商品ラインアップは図の通りである。
引き続きヒーローズIPや有力IPを活用したゲーム性・エンタテインメント性の高い商品の販売に注力していく。
第3四半期以降は、パチンコでは当社の代表的なシリーズ機である「CRヱヴァンゲリヲン~いま、目覚めの時~」のほか、今後のシリーズ化を目指す「ぱちんこGANTZ」の販売をしていく。「GANTZ」についてはスペックに妥協することなく開発を進めたことで、映画公開の相乗効果も相まってホールから高い関心を得ている状況である。パチンコのシリーズ化においては適正台数の投入と稼働貢献週の継続が最低条件となるが、その為に必要な準備をしっかりと進めている。また、パチスロでは前作の評価が高い「パチスロ モンスターハンター~狂竜戦線~」の販売を予定している。
さいごに、パチンコ・パチスロ分野は、複数メーカーの展示会の同時開催や、他メーカーの機械運用や入替のスケジュールを考慮したプレゼンなど、流通商社としての当社の強みを生かした販売戦略によって引き続き収益に貢献していきたいと考えている。

取締役 クロスメディア事業統括本部長 鎌形

5. IP別の補足説明

マジェスティックプリンス

取締役 クロスメディア事業統括本部長 鎌形

「マジェスティックプリンス」は、月刊ヒーローズで創出したオリジナルIPであり、これを映像化し、ゲーム、パチンコ・パチスロなどへ展開したモデルである。当然、初期投資は数億円と大きくなっているが、パチンコ・パチスロを展開することで、クロスメディア全体で収支はプラスとなった。
二巡目のスタートとして劇場公開を控えているが、引き続き、プラス収支を維持しつつ様々な展開を進めていきたいと考えている。

ベルセルク

「ベルセルク」は、アクティブに動いている著名なIPを取得し、映像化を軸にゲームやパチンコ・パチスロへ展開したモデルである。映像化では大手パートナーに参加いただいたことで初期投資を大幅に減らし、パチンコ・パチスロでも大きく回収できたことで、結果として収支は大きなプラスとなった。
今後はこの著名なIPを二巡目、三巡目にどのように繋げていくかがポイントになるが、すでに二巡目としてテレビ放送や映像配信を開始し、またコーエーテクモゲームス社から「ベルセルク無双」を発売するなど、一巡目以上にワールドワイドで「ベルセルク」を展開していけると考えている。

GANTZ

「GANTZ」は、パチンコ・パチスロの特性が高いIPと考え、映像化の権利を取得した。そして、映像とパチンコを同時期に展開したモデルである。今後は複数メディアで展開し利益を最大化させ、二巡目、三巡目に繋げていきたいと考えている。
なお、「GANTZ」や「ベルセルク」のように高いレベルで映像化し、ビジネス展開することで、当社に対するレピテーションは高まっていると感じている。これをフックに今後も大型IPを獲得し、映像化し、パチンコ・パチスロ化することで高い収益を生み出しつつ、クロスメディアの展開先を拡大させ、展開地域を中国や欧州に広げることでさらに当社に対するレピテーションを高めていきたいと考えている。


以上