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2018年3月期 第3四半期決算説明会 当社説明(要旨)

2018年2月8日(木)11:30より、E-スペースタワー(東京都 渋谷区)にて、2018年3月期 第3四半期決算説明会を開催いたしました。
本ページでは説明会での当社説明(要旨)についてご案内いたします。

代表取締役社長 繁松

1. 2018年3月期 第3四半期 連結業績概要

1-1.総括

代表取締役社長 繁松

⇒席上配布資料 2ページ
2018年3月期 第3四半期の総括は資料の通りである。
パチンコ・パチスロ市場は、2018年2月1日付の風適法施行規則改正を控え、旧基準機の型式試験申請が大幅に増加した。この結果、抽選により試験が受けられない、試験を受けても試験期間が長期化するという状況となった。当社パチンコ・パチスロ事業プラットフォーム(以下「PF」)も、第4四半期以降の遊技機確保に向けて多数の遊技機を申請したが、一部試験長期化等の影響を受けている。
クロスメディア事業PFは、数年前から仕込んでいた作品の映像展開が始まり、並行してゲーム化、パチンコ・パチスロ化、マーチャンダイジング化等の諸施策も進んでいる状況である。


1-2.連結P/L(要約)

⇒席上配布資料 3ページ
連結P/Lは表の通りである。
当第3四半期累計期間(4-12月)は、売上高が前年同期から26億円増の452億円、営業損失が前年同期から37億円改善し36億円となった。これは概ね計画通りの進捗である。
遊技機販売台数は、第3四半期(10-12月)に2機種を販売し、累計販売台数は14.6万台(同1.6万台増)となった。


1-3.IPビジネスPF別売上高/売上総利益

⇒席上配布資料 4ページ
ビジネスPF別売上高/売上総利益は図の通りである。
当第3四半期累計期間の売上高/売上総利益の構成比は、前年同期と同様、パチンコ・パチスロ事業PFの割合が大きくなっている。
なお、売上高の構成比は、パチンコ・パチスロ事業PFが78.7%、クロスメディア事業PFが13.9%、売上総利益の構成比は、パチンコ・パチスロ事業PFが78.9%、クロスメディア事業PFが15.8%となっている。


1-4.販管費の推移

⇒席上配布資料 5ページ
販管費の推移はグラフの通りである。
当第3四半期累計期間の販管費は、経営効率化等の進捗により前年同期比31億円減の143億円となった。
とりわけ、広告宣伝費については必要なものに投資をしながらも、前年同期比16億円減の15億円となった。
来期の販管費も減少する目途が立っており、利益が出やすい体質になりつつあるとご理解頂きたい。


1-5.前年同期との比較(経常損益ベース)

⇒席上配布資料 6ページ
経常損益ベースでの前年同期比較は図の通りである。
当第3四半期累計期間の経常損失は、前年同期から40億円改善し38億円となった。
パチンコ・パチスロ事業PFでは、販売台数増や開発子会社の貢献等により粗利が6億円増となった。
クロスメディア事業PFは、ゲームのリリース遅延やサービス終了等により粗利が減少したが、映像制作子会社の貢献等により全体粗利が1億円減に留まった。
なお、クロスメディア事業PFの内訳にあるIP投資とは、基本的に減価償却の費用であり、パチンコ・パチスロに係るIP投資分の費用も含んでいる。


1-6.連結B/S・連結C/F(要約)

⇒席上配布資料 7ページ
連結B/S及びC/Fは表の通りである。
遊休資産等を順次売却し、キャッシュフローの安定化を図っている。



2. 2018年3月期 連結業績見通し

2-1.連結業績見通し

⇒席上配布資料 8ページ
通期連結業績見通しは表の通りである。
期初計画から変更はないが、パチンコ・パチスロ事業PFでは当期販売予定の一部機種が型式試験中となっている。今後の販売計画に変更が生じた場合、改めて業績見通しを開示させて頂きたい。



3. 中期経営計画の進捗

3-1.現在までの進捗

⇒席上配布資料 9ページ
3ヵ年中期経営計画達成に向けた施策は図の通りである。
全体的に計画通り進捗している。パチンコ・パチスロ事業PFでは、提携メーカーとの商品ラインアップの安定化、市場環境変化に動じない事業構造の構築、遊技機販売以外のソリューション提供に向けた諸施策が進行している。クロスメディア事業PFでは、IPラインアップの強化に向け、投資したIPの収益化と今後の仕込みが同時並行で動いている。経営全般では、事業バリューチェーンの再構築に向け、情報収集から商品提供まで一貫した仕組み作りが順調に進展している。


3-2.2018年3月期のIPラインアップ

⇒席上配布資料 10ページ
2018年3月期のIPラインアップは図の通りである。
第3四半期までに6つのIPを映像展開した。
なお、第4四半期に放送を開始した『ダーリン・イン・ザ・フランキス』、『キリングバイツ』、『BEATLESS』は、国内外の配信等により製作費をリクープし、海外でのゲーム化等により収益拡大を目指している。


3-3.IP ROIの状況

⇒席上配布資料 11ページ
主なIP-ROIの状況は表の通りである。
投資区分は、投資1億円未満のIPを「Ⅰ」、1億円以上5億円未満を「Ⅱ」、5億円以上10億円未満を「Ⅲ」、10億円以上を「Ⅳ」と記載している。
第3四半期までに、『ベルセルク』のIP-ROIは207%となった。また、『GANTZ』のIP-ROIは現時点で100%程度であるが、第4四半期以降のパチンコ・パチスロ展開で100%を大きく上回る見込みである。
なお、今後も全てのIPについて、IP-ROI 130%以上を目指していく。



4. 2018年3月期 第3四半期トピックス

4-1.クロスメディア事業PF

◊フィールズ関連IP×映像事業PF1

⇒席上配布資料 12ページ
「フィールズ関連IP×映像事業PF」の取り組みは資料の通りである。
先ほどの説明の通り、記載の3作品は、国内外の配信等により製作費のリクープが見えている。
『ダーリン・イン・ザ・フランキス』は、当社グループがゲーム化権とパチンコ・パチスロ化権の窓口となっている。ゲームはライセンスアウトするのか、共同事業でやるのかを現在検討している。パチンコ・パチスロはすでに複数社からオファーが来ており、数年後に展開できればと考えている。
『キリングバイツ』は、当社グループが発行する月刊ヒーローズの連載作品で原作権も保有している。すでに単行本の売上が2倍近くに伸びており、ゲーム化等の展開も検討している。
『BEATLESS』は、株式会社KADOKAWAと当社が共同原作権を保有している。中国からの評価が非常に高く、中国をはじめグローバルでのゲーム化等で収益拡大を図っていく。


◊フィールズ関連IP×映像事業PF2

⇒席上配布資料 13ページ
今後展開予定の「フィールズ関連IP×映像事業PF」の取り組みは資料の通りである。
『ソードガイ The Animation』は、月刊ヒーローズの連載作品で、2018年3月よりネットフリックスで世界同時配信する予定である。配信により製作費の回収に努めながら、今後はパチンコ・パチスロ化等の展開で収益拡大を図っていく。
『ULTRAMAN』は、月刊ヒーローズの連載作品で、2019年にフル3DCGアニメーション化を予定している。来年は映像展開と並行して収益化に向けた諸施策を進めていく。
『グリッドマン』は、当社グループの株式会社円谷プロダクションが原作権を保有しており、株式会社トリガーとの共同プロジェクトとなっている。国内外の商品化等により収益を積み上げていく。


◊AKB48×ゲーム事業PF

⇒席上配布資料 14ページ
「AKB48×ゲーム事業PF」の取り組みは資料の通りである。
2017年10月に『AKB48 ステージファイター2』を配信し、2017年12月に『AKB48 ダイスキャラバン』の事前登録を開始した。現在も、『AKB48』関連のゲームは収益面ではポジティブな状況である。
今後は、『AKB48』以外のIPでも、これらのゲームエンジンを活用したゲーム化を検討している。


◊ウルトラマンシリーズ×映像・ライブ事業PF

⇒席上配布資料 15ページ
「ウルトラマンシリーズ×映像・ライブ事業PF」の取り組みは資料の通りである。
ウルトラマンシリーズを保有する株式会社円谷プロダクションは、当社グループに参画以降、順調に収益を改善・拡大している。資料記載のテレビシリーズやライブイベントも前年を上回る結果となっている。
なお、同社は2017年8月から塚越氏を社長に迎え、新たな中期計画を策定中ではあるが、基本的な路線は変わらず、引き続き、国内事業の活性化とグローバル事業開発により、ウルトラマンシリーズをビッグIPに育てていく方針である。


専務取締役 PS事業統括本部長 吉田

4-2.パチンコ・パチスロ事業PF

専務取締役 PS事業統括本部長 吉田

◊第3四半期までの商品ラインアップ

⇒席上配布資料 16ページ
第3四半期までの当社商品ラインアップは資料の通りである。
第3四半期累計期間でパチンコ1機種6.9万台、パチスロ16機種7.7万台を販売した。一部機種が型式試験中で販売時期にずれが生じているものの、ここまで販売した遊技機については概ね計画通りの進捗である。



◊パチンコ・パチスロ市場動向(遊技機販売市場)

⇒席上配布資料 17ページ
遊技機販売市場動向はグラフの通りである。
2017年1月~12月の販売市場は、当社調べで、パチンコが前年同期比14.8%減の144万台、パチスロが11.9%減の74万台となった。
2018年の販売市場見通しは、パチンコが2017年と同等もしくは微減程度と見ている。一方、パチスロは パチンコホール軒数や設置台数の状況から鑑み70万台程度のニーズは推測できるが、6号機の販売状況や高射幸機の撤去等が不透明であり、現時点での明言が難しい状況である。


◊パチンコ・パチスロ市場動向(保通協型式試験の状況)

⇒席上配布資料 18ページ
保通協型式試験の状況はグラフの通りである。
規則改正に伴う申請増により、2017年の受理件数はパチンコ・パチスロとも過去最高となった。また、適合率は大幅に低下し、結果公布まで2ヵ月以上を要する等、試験そのものも長期化している。
これは、当社でも経験したことのないような状況である。


◊ご参考)パチスロ5.9号機市場の動向

⇒席上配布資料 19ページ
パチスロ5.9号機市場の動向は資料の通りである。
当社は5.9号機のARTタイプに対して、十分対応できたと考えている。とくに、第3四半期に販売した『パチスロ BLACK LAGOON3』は販売台数が7,000台を超え、5.9号機の中でも稼動貢献している。本タイトルは、今後もシリーズ機として販売計画すべきレベルに達していると考えている。


◊直近の規制動向

⇒席上配布資料 20ページ
直近の規制動向は表の通りである。
2018年の規則改正に伴う特記事項として、パチスロの内規変更がある。
6号機は5.9号機に対し出玉率は下がったが、内規変更によりゲーム性や表現方法の幅が広がった。しかし、4号機から5号機への変遷の歴史を見ても、6号機が市場から評価を得るには一定の時間を要すると見ている。このため、当社は5.9号機へ十分な対応をしつつ、6号機の準備を進めていく考えである。


◊今後の方針

⇒席上配布資料 21ページ
今後の方針については資料の通りである。
遊技機販売は、現在営業中の機種も含め概ね計画通りの販売となっている。なお、当期販売予定の一部機種が型式試験中であり、これを販売できれば数字の上積みができると考えている。
PSソリューションは、現時点で具体的な発表は難しいが、来期に向けた取り組みを進めている段階である。粗利10億円以上の新規事業を幾つか計画しており、次回の説明会で発表できればと考えている。
今後も、有力なIPを取得して、良い商品企画をメーカーに提案し、大きく販売していくことと、パチンコホールに喜んで頂ける様々な商材を提供していくため尽力していく。


以上