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決算概況・2012年3月期第2四半期決算概況

詳細は「2012年3月期 第2四半期決算短信」をご覧ください。

  • 連結

(2011年9月30日現在)

連結経営成績(累計) (%表示は対前年同四半期増減率)

売上高 営業利益 経常利益 四半期純利益
百万円 (%) 百万円 (%) 百万円 (%) 百万円 (%)
2012年3月期第2四半期 33,352 (△22.5) 1,582 (△82.8) 1,713 (△82.0) 2,428 (△55.3)
2011年3月期第2四半期 43,012 (100.6) 9,182 (70.5) 9,503 (88.1) 5,428 (148.8)

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連結貸借対照表(要約)

(百万円) 2011年3月期
(2011年3月31日)
2012年3月期第2四半期
(2011年9月30日)
資産の部
流動資産合計 51,051 32,250
固定資産合計 27,920 30,851
資産合計 78,971 63,102
負債の部
流動負債合計 27,587 10,205
固定負債合計 4,362 4,211
負債合計 31,949 14,417
純資産の部
純資産合計 47,021 48,685
負債純資産合計 78,971 63,102

連結キャッシュ・フロー計算書(要約)

(百万円) 2011年3月期第2四半期 2012年3月期第2四半期
営業活動によるキャッシュ・フロー 11,199 5,332
投資活動によるキャッシュ・フロー △2,738 △1,932
財務活動によるキャッシュ・フロー △2,580 △1,241
現金及び現金同等物に係る換算差額 △4 △5
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) 5,875 2,153
現金及び現金同等物の期首残高 15,906 15,632
現金及び現金同等物の期末(四半期末)残高 21,782 17,785

セグメント別状況(要約)

(百万円) PS モバイル スポーツエンタテインメント その他 調整額 連結
2012年3月期第2四半期 売上高 29,568 1,149 1,031 2,299 (696) 33,352
営業利益 1,711 62 △34 △139 △18 1,582
2011年3月期第2四半期 売上高 38,499 1,059 1,082 2,615 (243) 43,012
営業利益 9,109 199 △140 58 △44 9,182
増減 売上高 △8,931 90 △51 △316 △453 △9,660
営業利益 △7,398 △137 106 △197 26 △7,600

連結経営成績に関する定性的情報

当第2四半期連結累計期間(4月-9月)の概況

売上高は33,352百万円(前年同期比22.5%減)、営業利益1,582百万円(同82.8%減)、経常利益1,713百万円(同82.0%減)となりました。四半期純利益については、子会社の解散・清算に伴い繰延税金資産を計上したため法人税等が減少し、2,428百万円(同55.3%減)となりました。
その主因は以下の通りです。
当期のパチンコ・パチスロ関連事業は、平成23年3月に発生した東日本大震災の影響による電子部品の不足などを勘案し、下半期にパチンコ・パチスロ遊技機とも複数の大型タイトル投入を予定するなど、下半期重視の販売スケジュールを計画しています。この計画のもと、当第2四半期連結累計期間は、パチンコ遊技機1機種、パチスロ遊技機2機種を販売しました。
その他のエンタテインメント事業は、一部モバイル関連企業において新たな商品・サービス展開への投資が発生しました。

セグメント分析

PS・フィールド

当第2四半期(7月-9月)のパチスロ市場は、当第1四半期に引き続き増台を堅持しています。平成23年9月末現在のパチスロ遊技機の全国設置台数は、前年同期比7.5%増の約144万台*となり、パチンコ遊技機との合算台数でも同0.4%増の約454万台*と市場規模は微増で推移しています。
一方、東日本大震災の影響から、パチンコ・パチスロ遊技機に必要な半導体など電子部品の調達について懸念が続いていましたが、当第2四半期に入り、サプライチェーン(供給網)が復旧し、メーカー各社も供給量の回復に向けて体制を強化しています。
今夏は、震災の影響に伴う電力不足への不安から、主に関東・東北地域の1都15県・約5,000軒のパチンコホールが平日・月2~3日の自主的な輪番休業を7月から9月にかけて3ヶ月間実施しました。営業日数の減少から当初は各店舗の売上減が心配されましたが、店休日が平日だったことと、営業しているホールへの来店増などもあり、特に影響を受けることなく推移しました。
なお、震災発生後、新台供給力がやや細るなかでもパチンコホールの集客力が維持・向上された点については、震災を契機にパチンコホールに本来的に備わっている地域コミュニティ機能が再評価されたことに加え、手軽に楽しめる大衆娯楽としてパチンコ・パチスロが日本の社会に根づいていることの表れとみています。

こうした状況のもと当社は、変化する市場ニーズはもとより、広くエンタテインメントの観点からパチンコ・パチスロビジネスをとらえ、余暇市場におけるパチンコ・パチスロ市場の競争力向上に軸足を置いた取り組みに力を注いできました。当期においても、エンタテインメント性に優れた商品の企画・開発・販売に注力し、市場の活性化に向けた取り組みを推進しています。
当第2四半期連結累計期間のパチスロ遊技機販売は、「SAMURAI 7」「旋風の用心棒~胡蝶の記憶~」2機種を販売したほか、前年度第4四半期に販売を開始した「モバスロ ヱヴァンゲリヲン~真実の翼~」の当期計上がありました。一方、パチンコ遊技機販売では、大物アーティストをキャラクターに起用した「CR ayumi hamasaki 浜崎あゆみ物語 -序章-」1機種を販売し、7万台を超える販売実績をあげました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間のパチスロ遊技機販売台数は61,990台(前年同期比4,518台減)、パチンコ遊技機販売台数は89,264台(同137,356台減)となりました。この結果、PS・フィールドの売上高は29,568百万円(同23.2%減)、営業利益は1,711百万円(同81.2%減)となりました。
*全国設置台数は当社調べによるものです。

モバイル・フィールド

国内のインターネット利用環境は、通信速度の高速化や通信アクセス網の整備を背景に、モバイル、PCともに発展を続けています。特にモバイルでは、スマートフォンやタブレット型端末の普及が本格化し、ゲーム、電子書籍といったエンタテインメント系コンテンツに一層の需要の高まりがみられます。
こうした市場環境のなか、当社は有料会員数の拡大を目指し、強みであるパチンコ・パチスロ関連コンテンツを活用したモバイルを含むオンラインサービスの拡充に加え、その他領域でも保有コンテンツを活かした新サービスの拡充に努めています。
(株)フューチャースコープおよびアイピー・ブロス(株)は、モバイルを含むオンラインサービス分野において、当初計画の実績をあげていないサービスが一部あるものの、パチンコ・パチスロ関連コンテンツを活用したサービスへの投資を行い、有料会員数の拡大に向けた諸施策を積極的に推進しました。パチンコ・パチスロ関連以外のコンテンツを活用したサービスでは、当社との関連事業を含めグループのコンテンツ資産を活用した研究・開発および投資を進め、オンラインサービス分野の収益性を高めるべく積極的な取り組みを推進しました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間のモバイル・フィールドの売上高は1,149百万円(前年同期比8.5%増)、営業利益は62百万円(同68.8%減)となりました。

スポーツエンタテインメント・フィールド

当第2四半期連結累計期間は、スポーツ関連事業の経営改善を実施しました。
スポーツ分野のジャパン・スポーツ・マーケティング(株)は、平成23年8月23日付ニュースリリース「当社と子会社間での簡易吸収分割、及び子会社の特別清算に関するお知らせ」の通り、抜本的な事業再編を実施しました。
同社のフィットネスクラブ事業は、当社リソースを活用して今後大きな成長が見込まれることや、グループ事業とのシナジー効果が高いことを踏まえ、会社分割(簡易吸収分割)したうえで、当社が承継しました。その他の事業は、各事業を取り巻く市場環境が著しく変化していることから収益機会の創出を図ることは困難と判断し、同社の解散と同時に撤退することとしました。以上の結果、当第2四半期連結累計期間のスポーツエンタテインメント・フィールドの売上高は1,031百万円(前年同期比4.7%減)、営業損失は34百万円(前年同期は営業損失140百万円)となりました。

その他・フィールド

映像関連の(株)円谷プロダクションでは、当社グループ企業となって約1年半が経過するなかで明らかになった経営課題に対する検討を重ね、将来計画の策定に着手しました。同社は、ウルトラマンシリーズなど従来から保有するIP(知的財産)の再活性化だけでなく、新しいIPの開発などを通じて収益性を高め、ブランド価値の向上を図るための諸施策を推進しています。
(株)デジタル・フロンティアは、ゲームおよびパチンコ・パチスロ遊技機向けコンピュータ・グラフィックス(CG)制作に加え、平成23年9月に公開された映画「鉄拳 ブラッド・ベンジェンス 3D」のCG制作全般を担当するなど、映像制作事業を拡大しました。同社は、映画・ゲームなどの長編CG制作の依頼増加に応える制作ラインの拡充が課題であるため、国内のみならず海外で制作ライン確保を行い、体制強化を図っています。
ルーセント・ピクチャーズエンタテインメント(株)は、3D映像関連技術を活かした雑誌・デジタル版企画を進める一方、設立時より企画・プロデュースしている大型プロジェクトである劇場アニメーション「ベルセルク 黄金時代篇Ⅰ 覇王の卵」(平成24年2月公開予定)で着実な実績をあげるべく、多様なメディアとのタイアップ企画を推進しました。
コンテンツ開発関連では、(株)小学館クリエイティブとの共同出資で設立した出版会社(株)ヒーローズが未来形コミック「月刊ヒーローズ」の平成23年11月1日創刊に向けた準備を進め、優良IPの開発・創造に必要な基盤強化に注力しました。今後、同誌のコンテンツ充実を図るとともに、パチンコ・パチスロ関連を含めた多様な分野でのクロスメディア展開を積極的に推進していきます。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間のその他・フィールドの売上高は2,299百万円(前年同期比12.1%減)、営業損失は139百万円(前年同期は営業利益58百万円)となりました。
(注) 各セグメントの売上高には、内部売上高または振替高を含んでいます。

連結財政状態に関する定性的情報

  1. 資産
    流動資産は、32,250百万円と前連結会計年度末比18,800百万円の減少となりました。これは主に売上債権の減少によるものです。
    有形固定資産は、10,596百万円と前連結会計年度末比506百万円の増加となりました。
    無形固定資産は4,857百万円と前連結会計年度末比212百万円の減少となりました。
    投資その他の資産は、15,397百万円と前連結会計年度末比2,636百万円の増加となりました。これは主に繰延税金資産の増加によるものです。
    以上の結果、資産の部は63,102百万円と前連結会計年度末比15,869百万円の減少となりました。
  2. 負債
    流動負債は、10,205百万円と前連結会計年度末比17,381百万円の減少となりました。これは主に仕入債務の減少及び未払法人税等の減少によるものです。
    固定負債は、4,211百万円と前連結会計年度末比151百万円の減少となりました。これは主に社債の償還によるものです。
    以上の結果、負債の部は14,417百万円と前連結会計年度末比17,532百万円の減少となりました。
  3. 純資産
    純資産の部は、48,685百万円と前連結会計年度末比1,663百万円の増加となりました。これは主に利益剰余金の増加によるものです。

キャッシュ・フローの状況の分析

当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ2,153百万円増加し、17,785百万円となりました。
  1. 営業活動によるキャッシュ・フロー
    営業活動の結果得られた資金は、5,332百万円(前年同期は11,199百万円の収入)となりました。これは主に売上債権の減少24,829百万円、仕入債務の減少14,678百万円、法人税等の支払4,142百万円等によるものです。
  2. 投資活動によるキャッシュ・フロー
    投資活動の結果使用した資金は、1,932百万円(前年同期は2,738百万円の支出)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出816百万円、無形固定資産の取得による支出531百万円、投資有価証券の取得による支出400百万円等によるものです。
  3. 財務活動によるキャッシュ・フロー
    財務活動の結果使用した資金は、1,241百万円(前年同期は2,580百万円の支出)となりました。これは主に配当金の支払829百万円、社債の償還による支出370百万円等によるものです。

連結業績予想に関する定性的情報

当期は、前述の通り、東日本大震災の影響による電子部品の不足などを勘案した下半期重視の遊技機販売スケジュールを計画しています。下半期は、市場の盛り上がりにさらなる期待が高まりつつある中で、当社はパチンコ・パチスロ遊技機ともに市場の活性化を牽引できる複数の大型タイトル投入を予定しており、積極的な受注活動に努めていきます。

従いまして、通期連結業績見通しについては、平成23年5月12日発表の「平成23年3月期 決算短信」の通り変更ありません。