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決算概況・2020年3月期 第3四半期決算概況

詳細は「2020年3月期 第3四半期決算短信」をご覧ください。

  • 連結

連結経営成績(累計) (%表示は対前期増減率)

(百万円) 2019年3月期 第3四半期 2020年3月期 第3四半期 増減率 (%)
売上高 37,615 37,004 98.4%
営業利益 △1,261 △4,340 -
経常利益 △1,314 △4,197 -
親会社株主に帰属する当期純利益 △14 △4,474 -

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連結貸借対照表(要約)

(百万円) 2019年3月期
(2019年3月31日)
2020年3月期 第3四半期
(2019年12月31日)
増減額
資産の部
流動資産合計 48,225 38,764 △9,460
固定資産合計 19,971 14,045 △5,925
資産合計 68,196 52,810 △15,385
負債の部
流動負債合計 21,754 15,671 △6,082
固定負債合計 11,337 7,355 △3,982
負債合計 33,091 23,026 △10,064
純資産の部
純資産合計 35,105 29,783 △5,321
負債純資産合計 68,196 52,810 △15,385

連結キャッシュ・フロー計算書(累計)(要約)

(百万円) 2019年3月期 第3四半期 2020年3月期 第3四半期 増減額
営業活動によるキャッシュ・フロー △380 △1,877 △1,497
投資活動によるキャッシュ・フロー 3,855 1,220 △2,635
財務活動によるキャッシュ・フロー △814 △5,597 △4,782
現金及び現金同等物に係る換算差額 0 △0 △0
現金及び現金同等物の増減額(△は減少) 2,661 △6,255 △8,916
現金及び現金同等物の期首残高 24,373 28,807 4,434
現金及び現金同等物の期末残高 27,034 22,552 △4,482

当四半期決算に関する定性的情報

1.経営成績および連結業績予想に関する説明

【市場環境と当社の取り組み】
パチンコ・パチスロ市場では、2018年2月1日の「風適法施行規則※1」施行から2年が経過し、メーカー各社による新規則機の開発と市場への投入が順調に進められております。
2019年12月には、パチスロ機において、日本電動式遊技機工業協同組合(略称:日電協)および日本遊技機工業組合(略称:日工組)によって自主規制が見直されたほか、パチンコ機において、警察庁より通知された「技術上の規格解釈基準」の改正(施行は2020年1月)に基づき、日工組が内規を変更しました。いずれも、適度な消費金額の枠内で遊技を楽しむことを前提に、ゲーム性のさらなる多様化を目的としており、市場の活性化に期待が寄せられております。
このような市場環境の中、各メーカーは積極的に開発商品の適合申請を続けております。通常、保通協※2による型式試験の受付受理件数は、パチンコ・パチスロそれぞれ80件/月程度ですが、2020年1月度の型式試験への申請件数はパチンコで約770件/月、パチスロで約1,450件/月にのぼる等、申請受理に至ること自体が困難を極めている状況です。
このような状況下、当社は、新規則下における市場のニーズをくみ取った商品の投入に取り組んでおります。


※1)2018年2月1日施行「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行規則」及び「遊技機の認定及び型式の検定等に関する規則の一部を改正する規則」
※2)一般財団法人保安通信協会…遊技機の型式試験を実施する国家公安委員会の指定試験機関


【当第3四半期連結累計期間(4月-12月)の業績について】
当第3四半期累計期間(4月-12月)のパチンコ・パチスロ販売における売上計上台数は98,900台となりました。
このほか、遊技機の設置・点検事業は売上高130百万円(前年同期比約1.8倍増)、WEB広告事業は売上高568百万円 (同約1.8倍増)とそれぞれ伸長しました。
当第3四半期(10月-12月)において、当社は、表1に記載の商品を販売・受注しました。パチンコでは、「新世紀エヴァンゲリオン ~シト、新生~」が総販売台数35,000台におよぶヒット商品となり、「ぱちんこ ウルトラ6兄弟」、「パチスロ 新鬼武者」も計画台数を完売しております。なお、当第3四半期に販売・受注した商品の多くは、第4四半期に売上計上される予定です。
また、主な連結子会社等の状況は、以下の通りです。
(株)円谷プロダクションは、映画・TVの収益化および中国・アジア向けの海外事業を引き続き推進しており、とくに中国のライセンス展開は玩具等を含め全体的に好調です。なかでも2018年12月から開始しているトレーディングカードゲーム販売が好調で、今後も継続した販売を見込んでおります。さらに、中国で展開した商品等を東南アジア全体に拡大していく戦略も検討しております。
映像事業を手掛ける(株)デジタル・フロンティアでは、NETFLIX等で現在配信中のアニメ「Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-」の3DCG映像を制作しました。また海外案件では、中国大手ゲーム会社からゲーム映像のCG制作を受託しております。
インターネットサービスを担う(株)フューチャースコープは、独自の技術力を活かして開発したホール向け商圏分析やWEB広告配信サービスなどのWEBマーケティングツールが好評で、その販路の拡大を目指しております。
渋谷、六本木、福岡で3店舗を展開するパーソナル・トレーニングジムのトータル・ワークアウトは、近々都内に3店舗の新規出店を予定しております。さらに、サブスクリプションモデルにより、当会員との長期的な繋がりをより強化すべく、今後は健康ビジネスの枠を超えた様々なサービスを展開してまいります。
また当社の持分法適用関連会社である(株)エスピーオーは、アジアTVドラマのパッケージ販売・配信や、新宿、心斎橋でアジア映画の興業等のビジネスを展開しております。アジアTVドラマの人気を背景に、従来のパッケージ販売に加えてVODサービスが好調で、業績も順調に推移しております。


以上の結果、当第3四半期連結累計期間における連結業績は、売上高37,004百万円(前年同期比1.6%減)、営業損失4,340百万円 (同3,078百万円の増加)、経常損失4,197百万円(同2,883百万円の増加)、親会社株主に帰属する四半期純損失4,474百万円(同4,460百万円の増加)となりました。


【第4四半期(1月-3月)ならびに通期の業績見通しについて】
当期のパチンコ・パチスロ市場全体の総販売台数は、パチンコ約116万台、パチスロ約51万台であり、期初に当社が想定していた予測よりもパチスロの販売台数が下回っております。主な要因は、2019年11月に全日本遊技事業協同組合連合会(略称:全日遊連)によるパチスロ高射幸機の設置比率に関する自主規制が、商品の供給が十分ではないとの見解から、その期限が延期されたことを受け、ホールの購買意欲に影響が少なからずあったものと推察しております。こうした状況下、当期の当社販売台数は、パチンコ約14万台、パチスロ約6万台の見込みとなり、パチスロが予定を下回りました。
さらに、型式試験の申請から適合までに要する時間の長期化によって、当社パチスロの販売・納品に影響を与えました。『パチスロ 新鬼武者』は、12月に適合を受け、同月に販売・受注を開始、納品を3月にすることで予定台数を完売いたしました。パチスロ『エヴァンゲリオン フェスティバル』は、1月に販売・受注を開始、納品は、『パチスロ 新鬼武者』と同月の3月となりました(表1参照)。
上記の商品以外に、事業計画達成のため、連結子会社製造の商品を含む適合済み機種を導入準備しておりましたが、ホールの購買余力、次期の市場での旧基準機撤去による入替需要(パチンコ約147万台、パチスロ約108万台)等を鑑み、次期5月のゴールデンウィーク前後に販売する予定です。
この結果、当期の連結業績に影響が見込まれております。業績予想の修正内容につきましては、2020年2月14日公表の「業績予想の修正に関するお知らせ」をご参照ください。


表1)下半期における主要タイトルの販売状況

種別 タイトル名 メーカー 販売・受注
開始月
納品月  
総販売台数 第3四半期
売上計上台数
第4四半期
売上計上台数(予)
P
ayumi hamasaki
~LIVE in CASINO~
ディ・ライト
7月
10月
4,400台 4,400台 -
S
カードバトルパチスロ
ガンダム クロスオーバー
ビスティ
7月
10月
8,400台 7,900台 (2Q計上500台)
S
パチスロ サラリーマン金太郎
~MAX~
エキサイト
8月
11月
12,600台 9,000台 3,600台
P
新世紀エヴァンゲリオン
~シト、新生~
ビスティ
10月
12月
35,000台 4,100台 30,900台
P
ぱちんこ ウルトラ6兄弟
オッケー.
11月
2020年1月
20,400台 100台 20,300台
S
パチスロ 新鬼武者
エンターライズ
12月
2020年3月
20,000台 - 20,000台
S
エヴァンゲリオン
フェスティバル
ビスティ
2020年1月

2020年3月

5,000台 - 5,000台
P
その他パチンコ販売
-
-
10月~3月
17,400台 8,500台 8,900台
S
その他パチスロ販売
-
-
10月~3月
2,300台 400台 1,900台
下半期 売上計上台数(予)
125,000台

※記載の商品名は各社の商標または登録商標です。

2.財政状態に関する説明

  • 資産の部
    流動資産は、38,764百万円と前連結会計年度末比9,460百万円の減少となりました。これは主に現金及び預金の減少、売上債権の減少によるものです。
    有形固定資産は、4,933百万円と前連結会計年度末比1,231百万円の減少となりました。これは主に工具、器具及び備品の減少によるものです。
    無形固定資産は、2,997百万円と前連結会計年度末比173百万円の減少となりました。これは主にのれんの減少によるものです。
    投資その他の資産は、6,115百万円と前連結会計年度末比4,520百万円の減少となりました。これは主に投資有価証券の減少によるものです。
    以上の結果、資産の部は52,810百万円と前連結会計年度末比15,385百万円の減少となりました。
  • 負債の部
    流動負債は、15,671百万円と前連結会計年度末比6,082百万円の減少となりました。これは主に仕入債務の減少、短期借入金の減少によるものです。
    固定負債は、7,355百万円と前連結会計年度末比3,982百万円の減少となりました。これは主に長期借入金の減少によるものです。
    以上の結果、負債の部は23,026百万円と前連結会計年度末比10,064百万円の減少となりました。
  • 純資産の部
    純資産の部は、29,783百万円と前連結会計年度末比5,321百万円の減少となりました。これは主に利益剰余金の減少によるものです。
  • キャッシュ・フローの状況の分析
    当第3四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ6,255百万円減少し、22,552百万円となりました。
  • 営業活動によるキャッシュ・フロー
    営業活動の結果使用した資金は、1,877百万円(前年同期は380百万円の支出)となりました。これは主に税金等調整前四半期純損失4,439百万円、仕入債務の減少4,381百万円、売上債権の減少3,720百万円、減価償却費1,052百万円、出資金償却698百万円などによるものです。
  • 投資活動によるキャッシュ・フロー
    投資活動の結果得られた資金は、1,220百万円(前年同期は3,855百万円の収入)となりました。これは主に投資有価証券の売却による収入3,593百万円、固定資産の取得による支出1,960百万円などによるものです。
  • 財務活動によるキャッシュ・フロー
    財務活動の結果使用した資金は、5,597百万円(前年同期は814百万円の支出)となりました。これは主に長期借入金の返済による支出3,983百万円、短期借入金の減少1,496百万円、配当金の支払331百万円などによるものです。