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Expert's View インタビュー

フィールズへの第三者評価

2009年12月7日

写真:ジュラヴリョフ・オレグ

株式会社シェアードリサーチ
代表取締役 ジュラヴリョフ・オレグ(Oleg Zuravljov)

エストニア出身。
1998年に来日し、フィデリティ投信株式会社、ガートモア・アセットマネジメント株式会社でのアナリスト及びポートフォリオ・マネジャーの経験を活かし、2009年に株式会社シェアードリサーチを設立、代表取締役を務める。

フィールズは、大きな固定資産を持たずにキャッシュを生む独自のビジネスモデルを有する企業です。短期的には、同社の株価は経済の動向や大型タイトルの投入に対する期待感等に影響されますが、その真の企業価値は、タイトルの投入時期の変化に大きく左右されない将来キャッシュ・フローの現在価値にあります。長期的な成長は、パチンコ・パチスロ市場の動向にもよりますが、市場が比較的安定的に推移すると想定すると、ビジネスモデル・戦略・執行力が今後の鍵を握るだろうと考えています。
上場後年数を経ておらず、収益の変動が大きいことを考慮しても、フィールズは成長企業であると私は判断しています。フィールズの事業ポートフォリオの変遷を分析すると、パチンコ・パチスロ市場の変動をうまく捉えながら、一貫して上位メーカーと提携を行い、着実に事業領域の拡大を続けてきたことが分かります。フィールズが提携企業と安定的な関係を構築し、ヒットタイトルを提供してきた実績から考えると、前述の「執行力」に関するリスクは低いと言えます。市場シェアを伸ばすために、メーカー各社は開発期間を短期化し、新規タイトルを打ち出していかなければなりません。フィールズはこうしたメーカーのニーズに応えるサービスを提供していることから、提携企業と共に市場シェアを拡大していくと考えられます。
パチンコ・パチスロ市場は成熟市場であると考えられており、過去のデータのみを見ればその通りであると言わざるをえません。しかし、人口や社会の構造の変化が今後日本において余暇時間の増加をもたらすことを考慮すると、エンタテインメント市場自体は拡大傾向にあります。パチンコ産業は、こうした市場拡大の好機を捉えるためにも、変革していく必要があります。そして、ベンチャー精神あふれるフィールズのような企業には、成長するエンタテインメント市場の先頭に立ち、ぜひ新しいアプローチで市場を開拓していってほしいと思っています。 またフィールズには、その中核事業であるパチンコ・パチスロと、エンタテインメントにおける優れたマーケティング力とを組み合わせた新規ビジネスにおいても、成長の機会があると思います。例えばモバイル事業では、パチンコ事業におけるフィールズの専門性を活用しつつ(例:パチンコシミュレーションの提供)、さらに一般ユーザー向けに裾野を広げています。 フィールズの財務状況の安定性はもっと注目を集めていいと思います。在庫が少なく、巨額な投資資金を必要としない強い財務体質を有しているということは、投資家に対して「安全性」 を提供するものであり、さらに、事業成長から得るキャッシュ・フローが株主に還元されることも示しています。

(注)本第三者意見は、2009年12月7日に発刊した「2010年3月期 株主通信(中間)」にご寄稿頂いた内容となります。

株式会社シェアードリサーチ 会社概要
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