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Expert's View インタビュー

フィールズへの第三者評価

2010年12月6日

写真:石川 誠

株式会社矢野経済研究所
主任研究員 石川 誠

日本経済新聞社を経て、1995年に矢野経済研究所入社。
入社以来、15年にわたり、パチンコ・パチスロ産業の調査・分析、コンサルティング活動に携わる。

パチンコ産業は「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」に基づく許可業種であるため、永らく業界慣習のなかで何事も完結してしまう「井の中の蛙」状態にありました。こうしたなかフィールズは、旧社名の東洋商事の頃から「10年後のパチンコ産業はどうなるのか」というシナリオを予測、将来的な環境変化に対応するビジョンを業界内に提示し、単なる「パチンコ・パチスロ産業」の発想に留まらず、「余暇産業」そして「エンタテインメント産業」という広い視野から革新的なビジネスモデルを取り入れ、パチンコ・パチスロ産業の近代化、高度化、そして先進化を牽引してきました。
常に先を読んで行動する、論理的で機を見るに敏な同社の戦略性は、多くの遊技機メーカーやパチンコホール経営企業を啓発し、単なる遊技機を文化性の高い「作品」へと変貌させる
原動力になったと言っても過言ではないでしょう。
そして同社は現在、今までの領域に留まらず、パチンコ産業が日本のコンテンツ産業・エンタテインメント産業とどう融合し、エンタテインメント産業全体の活性化にどうつなげることができるのか、真摯に考え、布石を打っている感があります。例えばその一つが、コンテンツ制作分野への進出です。CG(コンピュータ・グラフィックス)制作企業や円谷プロダクションの買収、小学館クリエイティブとの共同出資によるコミック誌創刊事業の立ち上げ等はまさにその象徴です。遊技機メーカーはライセンシーとしての側面が強く、IP(知的財産)ビジネスに対し、これまで常に受動的な立場でした。しかし自らがコンテンツを創出する立場にまで踏み込まなければ、遊技機メーカーの成長や革新が望めないのも事実です。フィールズはまさにその後押しをしようとしています。
パチンコ・パチスロ産業は、ゲーム産業、映像産業、モバイルコンテンツ産業、半導体産業、玩具製造業との融合が進み、ハードとソフト、リアルとバーチャルが一体となった、新たなコンテンツ産業へと変貌しつつあります。すでに日本のアニメやコミック、ゲーム、アイドル、フィギュア、キャラクターグッズ等の文化はアジア・欧米で人気を博しており、政府も輸出産業として力を入れつつありますが、その延長でパチンコ・パチスロ産業を、日本発のゲーミング&エンタテインメント産業としてグローバル化させることも不可能ではありません。フィールズはまさにその立役者になるのではないでしょうか。

(注)本第三者意見は、2010年12月6日に発刊した「2011年3月期 株主通信(中間)」にご寄稿頂いた内容となります。

株式会社矢野経済研究所 会社概要
当社は1958年、日本の高度経済成長期の黎明期に、市場調査業のパイオニアとして誕生しました。創業以来、独立・中立を社是とし、今日に至るまで、常に日本経済の発展をマーケティングの側面から支えて参りました。現在も年間250タイトル以上の調査レポートを発刊し、インテリジェンスの提供に努めております