フィールズの事業活動レビュー

対面市場の動向

余暇市場の動向

(公財)日本生産性本部発表の「レジャー白書2014」によると、2013年の余暇市場は65兆2,160億円となり、前年比0.8%増と僅かながらプラスとなりました。特に伸びの大きな部門は観光・行楽部門で、前年に続き4%台の伸びとなる10兆220億円となりました。これは遊園地やテーマパークで過去最高の売上を更新したことや、旅行業において、海外旅行は円安の影響で取扱額を減少させたものの、国内旅行が大きく伸びたことなどに起因するものです。2014年4月に実施された消費税増税に対する駆け込み需要も増加要因となりました。

出所:(公財)日本生産性本部「レジャー白書2014」

なお、「レジャー白書2014」の統計には含まれていないスマートフォンゲーム市場については、2013年の市場規模は5,468億円となり、前年比で78.0%の増加と大幅に拡大しました。ネイティブアプリ型は、クイズやパズルから本格的なロールプレイングゲームまで、幅広いジャンルのタイトルが増加し、コアユーザーのみならず幅広い層からの支持を受け、市場規模は前年から137.2%増加となる3,178 億円となりました。Webアプリ型は、コアユーザーがフィーチャーフォンからスマートフォンへ移行し、引き続き根強い支持を得て、前年から32.2%増加となる2,290億円となりました。

出所:(株)CyberZ /(株)シード・プランニング共同調べ、(一社)日本オンラインゲーム協会協力

余暇市場

グラフ:余暇市場

コンテンツ産業の市場動向

(一財)デジタルコンテンツ協会発表の「デジタルコンテンツ白書2014」によると2013年の日本の映画、アニメ、テレビ番組、ゲーム、書籍などのコンテンツ産業の市場規模は11兆9,094億円、前年比0.4%増とほぼ横ばいとなりました。コンテンツ別の前年比では、「動画」と「ゲーム」が増加となり、「音楽・音声」と「静止画・テキスト」が減少となりました。

また、デジタルコンテンツ市場は7兆6,589億円、前年比1.6%増と順調に拡大し、コンテンツ市場全体の64.3%を占め、引き続き、アナログからデジタルへの移行が進んでいます。コンテンツ別では、「動画」の市場規模が4兆3,348 億円とデジタルコンテンツ市場の56.6%の割合を占めています。前年比では、「音楽・音声」以外の、「動画」「ゲーム」「静止画・テキスト」がいずれも増加となりました。

コンテンツ市場*

グラフ:コンテンツ市場

デジタルコンテンツ市場*

グラフ:デジタルコンテンツ市場

パチンコ・パチスロ市場の動向

2013年のパチンコ・パチスロの貸玉料による市場規模は、前年比1.3%減の18兆8,180億円となり減少したものの、余暇市場では依然、突出した市場規模となっています。

全国のパチンコホール数は11,893店舗で、前年比2.1%の減少となりましたが、遊技機の設置台数は461万台と2010年以降4年連続の増加となり、引き続き、1店舗あたりの設置台数は拡大傾向となっています。

遊技機販売台数では、パチンコ遊技機が204万台で前年から44万台の減少となり、パチスロ遊技機が139万台で前年から6万台の増加となりました。これにより販売市場規模は、パチンコ遊技機が6,099億円で前年比21.1%減、パチスロ遊技機が4,733億円で前年比10.1%増となり、合算では1兆832億円で前年比9.9%減となりました。

遊技機市場においても、コンテンツの重要性が増しています。販売されたタイトルの多くが、アニメやテレビ、映画などのコンテンツを搭載しており、市場の大半を占めています。

出所:(株)矢野経済研究所「2014年版 パチンコ関連メーカーの動向とマーケットシェア」

遊技機販売の市場規模(販売金額ベース)

グラフ:遊技機販売の市場規模(販売金額ベース)

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