フィールズの事業活動レビュー

分野別概況 「成長するビジネスモデル」の進捗状況

当社グループは、中長期的な成長戦略として、キャラクターをはじめとするIPを主軸に置いて、取得・保有・創出したIPの価値を最大化することで持続的な成長を目指しています。これまで培ったIP開発における幅広い知見やノウハウ、クリエイティブやビジネスパートナーとのネットワークを最大限に活用し、パートナーシップに基づくIPの育成・事業化を進めています。

成長するビジネスモデル

コミックス

コミックスは、自社IP創出の源泉として位置づけ、クロスメディア展開の起点となる原作、ストーリー、キャラクターの開発に取り組んでいます。

2014年3月期、ヒーローを基軸としたコンテンツの創出を進める「月刊ヒーローズ」において、これまで累計42作品を掲載するほか、24作品の単行本ヒーローズコミックスを刊行しました。なかでも、『ULTRAMAN』は、単行本を第4巻まで刊行し、累計発行部数が100万部を超えるなど、順調にファンの拡大を図っています。

また、パートナー企業と共同でヒーローズ以外のメディアでも、コミカライズの展開を行うなど、その取り組みを推進しています。

月刊ヒーローズ

アニメーション、映画/テレビ(映像化)

アニメーションは、最先端の技術を活用してIPのデジタル化を図り、映画/テレビを通じての普及と価値拡大を図っています。

2013年4月よりアニメ『銀河機攻隊 マジェスティックプリンス』のテレビ放送を開始したほか、「月刊ヒーローズ」から生み出された作品について、アニメや映画などの企画が進行するなど、映像化の様々な取り組みを加速させています。マンガ作品『GTO』で知られる藤沢とおる氏原作、秋重学氏作画の『ソウルリヴァイヴァー』は、米国ハリウッドの映画製作会社The Bedford Falls Companyなどと共同で、海外展開を視野に入れた脚本開発に着手しました。

クロスアンジュ 天使と竜の輪舞(ロンド)

また、『ベルセルク』や『アカメが斬る!』など、コミックを原作とした映像化に加え、『キルラキル』や『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞ロンド』など、パートナー企業とともに、オリジナルアニメーションとして映像コンテンツの開発にも取り組んでいます。さらに、Twitter発の小説『ニンジャスレイヤー』を原作とした映像展開を2015年に予定するなど、その取り組みを拡大させています。

保有するIPである『ウルトラマン』シリーズにおいては、2013年7月に放送を開始した新テレビシリーズ『ウルトラマンギンガ』を継続させ、2014年7月より『ウルトラマンギンガS』の放送を開始し、シリーズを通じたIPの価値向上に取り組んでいます。

ウルトラマンギンガS

マーチャンダイジング

マーチャンダイジングの分野では、IPの育成と収益化に取り組んでいます。

インタラクティブメディアでは、ソーシャルゲーム市場におけるWebアプリ型からネイティブアプリ型への提供形態の急激な移行に対応するため、ラインアップの絞り込み、運営体制及び開発体制の効率化など、収益構造の改革を推進しました。また、継続サービス中の『AKB48ステージファイター』が堅調に推移するほか、2014年5月にリリースした『AKB48 ついに公式音ゲーでました。』が、サービス開始から2か月で100万ダウンロードと好調なスタートを切りました。

AKB48 ついに公式音ゲーでました。

コンシューマプロダクツでは、各種グッズの展開において、世界23の国と地域で展開され、特に米国で人気を博すキャラクター『アグリドール』の、日本国内におけるライセンスエージェント権を獲得しました。国内でのブランディングとマーケティングを行い、新たなライセンサーとのリレーションの構築、グッズ展開、流通チャネルの構築を図っていきます。

パチンコ・パチスロでは、中長期的な商品ラインアップの拡充に向けた遊技機開発において、子会社と連携した開発体制の強化を推進しました。また、良質な商品を安定的に供給し、既存ファンの支持拡大と新規顧客の創造を図るべく、2014年5月に新たに(株)ディ・ライト及び(株)七匠との間で事業提携を開始しました。

アグリドール

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