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2011年3月期 第1四半期決算説明会 当社説明(要旨)

2010年8月5日(木)10:00より、フィールズ本社(東京都渋谷区)にて、2011年3月期 第1四半期決算説明会を開催いたしました。
本ページでは説明会での当社説明(要旨)についてご案内いたします。

代表取締役社長 大屋

挨拶/1Q決算総括と業績予想の修正について

代表取締役社長 大屋

ご多忙のところ弊社2010年3月期 第1四半期決算説明会にお越しいただき感謝申し上げる。
昨日8/4に、2011年3月期第1四半期の決算ならびに上期業績予想の修正を発表した。パチンコ機「CRヱヴァンゲリヲン~始まりの福音~」とパチスロ機「新鬼武者」の追加受注に伴う好調な販売を主因に、上期の連結営業利益を当初の40億円から90億円とした。
通期の業績予想については、今のところ据え置いているが、下期の動向を見極めているところである。下期の販売スケジュールには現在のところ大きな変更はなく、引き続き下期の販売に全力を尽くしていく。

2011年3月期 第1四半期 実績(連結P/L)

⇒席上配布資料 3ページ
2011年3月期第1四半期の実績について説明する。
売上高は213億円で、前年同期比較で33%、約50億円増加したが、このうち、連結子会社が新たに2社加わったことによる増加分が約11億円、それ以外の約40億円がパチンコ・パチスロ機の販売増加に伴う増収となる。パチンコ機「CRヱヴァンゲリヲン~始まりの福音~」の販売による手数料収入計上のほか、パチスロ機「新鬼武者」の仕入販売が売上高を押し上げた。

前第1四半期と当第1四半期を比較すると、前第1四半期のパチンコ機販売では、前作CRエヴァの販売23.7万台分が手数料収入として売上計上されていることに対して、当第1四半期では、累計販売台数20.6万台のうち、5.6万台分が1Qに売上計上されている。パチスロ機販売では、「新鬼武者」が2.1万台分の仕入販売があり、予定外の利益貢献をしている。そのほか、四半期純利益の増減要因として大きなものはない。また、従業員数の増加に関しては、主に株式会社円谷プロダクション、株式会社デジタル・フロンティアの従業員数が加わったことによるものである。

2011年3月期 第2四半期 修正計画(連結P/L)

⇒席上配布資料 4ページ
>今回の2Q累計期間の修正内容は次の通り。
売上高 300億円⇒450億円
営業利益 40億円⇒90億円
経常利益 40億円⇒90億円
当期純利益 20億円⇒45億円
利益面では、期初計画の約2倍以上となる。個別も営業利益以下は同じ数値としており、個別の増加が連結の増加につながる結果となった。
連結子会社は全社とも今のところ概ね計画通りに進捗しており、特筆すべき点はない。

PS(パチンコ・パチスロ)事業 ‐1Qトピックス

⇒席上配布資料 5ページ
PS(パチンコ・パチスロ)事業の販売状況について説明する。
パチンコ機販売の当第1四半期の実績は6.4万台。「CRヱヴァンゲリヲン~始まりの福音~」の累計販売台数は20.6万台であるが、第1四半期の計上は5.6万台で、残り約15万台が第2四半期に計上される。第2四半期の「CRA清水の次郎長 Light Ver.」は1万台弱の実績となるだろう。
パチスロ機販売では、結果として昨年の第1四半期と比較して大幅に増加した。主な要因は、「新鬼武者」(2010年3月発売)、「新世紀エヴァンゲリオン~魂の軌跡~」(2010年3月発売)が市場の評価を得て追加受注を頂いたこと、ロデオ10周年第2弾「ガメラ」(2010年6月)もほぼ予定通り販売できたことである。パチスロ機販売の第2四半期に関しては、パチスロエヴァに加え、「新鬼武者」の追加受注が続いている状況。とくに「新鬼武者」は、累計で7万台に届く注文を頂いており、中古価格が未だに50万円以上していることから、さらに追加販売できたら良いとサミー株式会社と話しているところだ。
なお、下半期のラインナップについては、現時点では期初からの大きな変更は今のところないが、パチスロ市場が好調であることを受け、販売スケジュール等は精査したい。

2011年3月期 第1四半期末(連結B/S) (要約)

⇒席上配布資料 6ページ
B/S(貸借対照表)については特にコメントはない。なお、現預金が減少しているのは、パチスロ機「新鬼武者」の仕入代金を先に払ったためだ。通常、パチスロ機を販売すると先に仕入が発生するため、販売直後に現金が減少し、その後にホールからの収入が入金される特徴がある。第2四半期末には現預金残高は倍ぐらいになるかと思う。

株式会社円谷プロダクション、株式会社デジタル・フロンティアを連結したことによるB/Sの増加はあるが、特別大きな資産・負債を抱えた会社ではないので大きな影響はない。また、負債に関しては特にコメントはない。

2011年3月期 第1四半期 キャッシュ・フロー計算書 (要約)

⇒席上配布資料 7ページ
キャッシュ・フローについて、売上があるのに営業キャッシュ・フローがマイナスの点は、仕入債務の減少が大きい。これは仕入債務を現金として支払ったためである。また、第1四半期には法人税の支払いがあった。
投資キャッシュ・フローは株式会社円谷プロダクションと株式会社デジタル・フロンティアの子会社化以外特に大きなものはない。

財務キャッシュ・フローは子会社の借入返済による支出が大きい。

中期経営計画 進捗レビュー 営業利益目標

⇒席上配布資料 8ページ
中期経営計画の数値は前回発表から変更はない。なお、中期経営計画の2011年3月期の営業利益目標は140億円である。
2012年3月期は、マイルストーンとして京楽産業.株式会社とのラインナップを2本投入する予定にしている。ビスティブランドに関しては、開発強化を進める中で、パチンコのタイトル数を増やす方向で検討中である。

さらに、フィールズが今後何をしていくかについてお話させていただく。パチンコ・パチスロ分野に関しては今後も引続き最重要分野として注力していくが、2番目・3番目の分野について何をしていくか、専務の繁松からお話させていただく。

専務取締役 繁松

挨拶/グループ事業について

専務取締役 繁松

大屋の説明の通り、グループ会社の事業はほぼ予定通り推移している。
当第1四半期より株式会社円谷プロダクション、株式会社デジタル・フロンティアを新たに連結子会社化したことによって、のれんの償却が発生するため営業利益ベースでは大きな数字にはなっていないが、両社ともに個別の業績は非常に順調である。両社は、現在7月期決算であり、次は3月の変則決算となるが、通期では株式会社円谷プロダクション、株式会社デジタル・フロンティアとも黒字で、合計約数億円規模程度の営業利益を計上できるだろう。第1四半期の実績は以上の通りである。

ビジネススキーム2010 (再掲)
2011年3月期 第1四半期 セグメント別状況

⇒席上配布資料 9-10ページ
株式会社円谷プロダクションが保有する、ウルトラマンシリーズ等の優良なIP(知的財産)を、パチンコ・パチスロを含む様々なメディアに展開していくことが、フィールズの今後の大きな課題である。
ウルトラマンシリーズのパチンコ展開については、現在は京楽産業.株式会社がサブライセンスを有している。ライセンスホルダーであるフィールズと、ライセンスを受けている京楽産業.株式会社との間で、今後どのようにウルトラマンシリーズを展開していくのか、開発・販売を含めて話し合いを進めている。したがって、今後株式会社円谷プロダクションが何らかの形でPS(パチンコ・パチスロ)事業にも寄与してくることになるだろう。

それ以外の株式会社円谷プロダクションの展開については、49%の資本を持っている株式会社バンダイと共に伸ばしていきたいと考えている。

株式会社デジタル・フロンティアについては、映画、ゲームのオープニングムービー、パチンコ・パチスロ等のコンピュータ・グラフィックス映像を制作しているが、現在売上高の6割程度をパチンコ・パチスロ用の映像制作が占めている。現在も何本かのラインが走っているが、この7月から1ラインをフィールズ用のラインとした。今後、ライン数を増やしていく。
現状は200人規模のCGファクトリーだが、長期的には400~500人の規模の、日本最大規模のCGファクトリーにしたい。このような夢も含めて同社を育てていきたいと考えている。現在は、フィールズ内部の開発と連動して制作しているが、フィールズと株式会社デジタル・フロンティアがしっかりと連携することによって、フィールズの商品もさらに品質が向上すると考えている。

モバイルは引続き好調である。パチンコ「CRヱヴァンゲリヲン~始まりの福音~」の大ヒットが寄与し、「フィールズモバイル」の7月末現在の会員数は45万人となった。現状を基盤として、モバイル、スマートフォン、ソーシャルゲーム向けアプリの分野にも着手し、さらなる顧客基盤の拡大を目指していく。
様々なメディアに対して、フィールズの保有するIPや、他社からライセンスを受けているIPをうまくコーディネートして、ゲーム性を高めていきたい。

スポーツについては、トータル・ワークアウト福岡店に若干赤字が残っているが、キャッシュ・フローベースでは黒字に転換した。都内2店舗については十分に黒字化している。アスリートマネジメント事業は、いかに赤字幅を縮小して利益につなげていくのかが課題になっている。