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2012年3月期 第3四半期決算説明会 当社説明(要旨)

2012年2月3日(金)10:00より、フィールズ本社(東京都渋谷区)にて、2012年3月期 第3四半期決算説明会を開催いたしました。
本ページでは説明会での当社説明(要旨)についてご案内いたします。

代表取締役社長 大屋

挨拶

代表取締役社長 大屋

本日はご多忙のところ、当社第3四半期決算説明会にご足労いただき感謝申し上げる。
私より第3四半期業績、通期見通し、パチンコ・パチスロ事業関連を説明し、繁松専務からエンタテインメント事業(グループ事業)について説明する。




01. 総括

⇒席上配布資料 3ページ
第3四半期累計期間の業績及び販売実績などの数値については、第3四半期決算短信(2012年2月2日発表)に記載の通りである。
期初では、東日本大震災によってサプライチェーン(部品供給網)が寸断された結果、下半期に遊技機販売の商戦が集中することを予測していた。その後、サプライチェーンの復旧が当初見込みより早まったことによって、特に第3四半期に他社から有力タイトルが集中するであろうと予測した。
こうした状況のもと当社では、流通という立場として、第4四半期のPS市場で有力タイトルが空洞化することを懸念し、第3四半期に予定していた大型タイトルを第4四半期に変更することにした。この最たるものが「CRヱヴァンゲリヲン7」である。
こうした経緯により、第3四半期は第4四半期に販売する大型タイトルの営業活動が主であった。業績面では下半期重視としていたが、特に第4四半期に大型タイトルが集中することとなった。

エンタテインメント事業では、事業の再編、IPの開発・創出というトピックスがあるが、今後の展開であるため第3四半期業績に対するインパクトは少ない。
また、2011年12月26日発表のIRリリースの通り、ミズホ社の株式取得を発表させていただいた。

ご参考: 東日本大震災以降の業界動向について

⇒席上配布資料 4ページ
東日本大震災以降のパチンコ・パチスロ業界動向をまとめた。サプライチェーンは、東北の半導体関連工場を中心に大きな打撃を受け、当初は9月頃まで復旧に時間を要すると言われていた。しかし、復旧が想定以上のスピードで進み、6月以降には順次、部品工場が再稼動し始めた。それに伴い遊技機メーカー各社は、第3四半期で短期集中的に有力タイトルを次々と販売した。当社は、総括で申し上げた通り、パチンコホールが持続的な集客効果を高めていくことを考慮して、「CRヱヴァンゲリヲン7」などの大型タイトルを第4四半期販売に変更した。
当社の第4四半期の新機種販売は、第1弾として現在稼働中のパチンコ機「CRヱヴァンゲリヲン7」、第2弾は現在受注中のパチスロ機「ヱヴァンゲリヲン~生命の鼓動~」、そして第3弾は未発表であるがパチスロ機の大型タイトルを予定している。

ご参考: 1月-12月の前年同期ホール稼動比較(当社調べ)

ホールでのパチンコ稼動は、東日本大震災の影響もあり、5月付近までは前年比で低調に推移したが、5月のゴールデンウィーク以降からはほぼ前年並みとなった。夏以降は前年の水準を上回り推移した。11月・12月では若干低調となったが、年末にかけて前年同等の水準となり、2012年1月は前年を上回る推移となった。
パチスロ稼動は、大きく伸長した2010年をさらに上回り好調に推移した。大型タイトルが着実に人気を得ており、パチスロの活況を裏付けている。

ご参考: パチンコ市場 復調の兆しを見せる動向(当社調べ)

2008年から2009年にかけて、ハイリスク・ハイリターンのMAXタイプと呼ばれる射幸性の高いパチンコ機が大きく設置シェアを伸ばした。また一方で、1円パチンコに代表される低玉貸パチンコ市場がシェアを伸ばし、二極化の構図となった。しかし直近1年では、稼動に貢献するライトミドルと呼ばれるタイプが大幅にシェアを拡大してきており、MAXやミドルハイという射幸性の高いタイプのシェアが少しずつ縮小している。
当社では予てから、ライトミドルやミドルローといった射幸性に頼らない仕様を推奨しており、市場のトレンドが合致してきていると考えられる。

※当社におけるパチンコのスペック別区分(大当り確率の区分)
MAXタイプ:1/370~1/399、ミドルハイ:1/320~1/369、
ミドルロー:1/280~1/319、ライトミドル:1/150~1/279、遊パチ:1/149以下

ご参考: パチンコ・パチスロの新機種の発表状況(当社調べ)

当社調べであるが、第3四半期累計期間(4月-12月)の9ヶ月におけるパチンコ・パチスロ合計の市場販売台数は、約13.4万台増の約301.5万台となった。上半期に東日本大震災の影響があったにも関わらず、PS合計では拡大という状況である。これはパチスロ市場の活況が寄与している。
年度末(2011年4月~2012年3月)での販売台数予測については、様々な不測要因があったものの、9ヶ月間(4月-12月)累計から推測すると、当社が期初に予測していた範囲になるものと考えられる。

ご参考: パチンコ・パチスロ設置台数および回転率(当社調べ)

回転率とは、ホールで設置されているパチンコ・パチスロ機が、1年間に何回の入替が行われたかを示す。
パチスロは、5号機になり一時的に0.5回転程度まで低下したが、前期から上昇し、当期もその傾向が続くものと予測している。
パチンコは緩やかな下降傾向にあったが、先に述べたように復調の兆しがあるので、前期を底に上昇していくと予測している。
したがって、当期においてはパチンコ・パチスロ機いずれの回転率も、前年比増という見通しを持っている。

ご参考: 4Qのパチンコ・パチスロ新機種

「CRヱヴァンゲリヲン7」は、2012年1月に発売以来、継続的に追加注文を頂いており、販売台数が日々伸びている状況だ。今作は、ヱヴァブランドの再確立という意味も込め営業・販売にあたっており、順調に推移している。
パチスロ「ヱヴァンゲリヲン~生命の鼓動~」は、2月販売に向けて受注活動中である。Aタイプのパチスロ機としては、展示会などにおいても高評価を頂いている。
そして3月には、メジャーIPを活用した大型タイトルのパチスロ機を予定している。
1月、2月、3月の大型タイトルにご期待頂きたい。

02. 連結P/L

⇒席上配布資料 5ページ
総括で述べた通り、第3四半期は第4四半期に販売する大型タイトルの営業活動が主となり、第3四半期(3ヶ月)では営業損失であったため、第3四半期累計期間では営業利益0.2億円であった。

03. 遊技機販売実績

⇒席上配布資料 6ページ
第3四半期累計期間の遊技機販売実績は、パチンコ機が12.5万台、パチスロ機が7.3万台であった。当期は第4四半期に大型タイトルが集中するため、通期の見通しに変更は無い。

04. 連結B/S(要約)

⇒席上配布資料 7ページ
連結BSについては、記載の通りである。

05. 連結C/F計算書(要約)

⇒席上配布資料 8ページ
C/Fについては、記載の通りである。

06. セグメント別状況

⇒席上配布資料 9ページ
セグメントについては、PS・フィールドの営業利益が2.2億円である。PS以外のモバイル、スポーツエンタテインメント、その他・フィールドのエンタテインメント事業は、合算すると営業損失となったため、連結では0.2億円の営業利益であった。
続いて、繁松専務からエンタテインメント事業について説明する。

専務取締役 繁松

07. エンタテインメント事業(グループ事業) 実質収益力

専務取締役 繁松

⇒席上配布資料 11ページ
エンタテインメント事業は、モバイル、スポーツエンタテインメント、その他・フィールドというセグメント分類を行っている。第3四半期累計期間においては、3セグメント合計で営業損失となった。諸要因について説明する。

08. エンタテインメント事業(グループ事業) 総括

⇒席上配布資料 12ページ
モバイル・フィールドは、携帯市場においてフィーチャーフォンからスマートフォンへの乗り換えが進む状況を受け、「フィールズモバイル」においても、フィーチャーフォン会員は減少する一方、スマートフォン会員への移行が進んでいる状況だ。
オンラインPCで展開しているPSシミュレータについては、会員数は増加しているが課金があまり進まず、償却負担の割には収益が出ていないため、立て直しを図っている状況である。
無料サービスであるモバスロ会員は約46万人となっている。今後も、会員の活性化を図るとともに、何らかの収益化も視野に入れて進めていきたいと考えている。
なお、モバイル・フィールドについて補足すると、現在は1社1セグメントに属するという会計処理が行われているため、フィールズ本体で行っているモバイル関連ビジネスの収益は同セグメントに含まれていない。現在、エンタテインメント事業のセグメントのあり方を検討しているところだ。

スポーツエンタテインメント・フィールドは、JSMの清算手続きを進めており、収益性の低い事業からは全て撤退する。なお、フィットネス事業の「トータル・ワークアウト」は全店黒字を確保しているので、来期はこのセグメントでの赤字は無くなる見込みである。

その他・フィールドでは、円谷プロダクションにおいて、映画「ウルトラマンサーガ」の公開時期を従来の12月から春休み時期となる3月24日公開予定へ変更した。これは、ウルトラマンIPの再活性化や、映画の収益力向上を考えた上でのことである。現在、ウルトラマンの映画としては過去最高の上映館数となる220館以上での上映を予定しており、前作の興行収入を大幅に上回るように取り組んでいる。
また、公開時期の変更に伴い、円谷プロダクションに入るロイヤリティも今期から来期へスライドする。したがって、円谷プロダクションの当期業績は若干厳しいものと予測されるが、来期の業績へ大きく反映されるものとご理解頂きたい。

09. エンタテインメント事業 -「月刊ヒーローズ」

⇒席上配布資料 13ページ
IP開発・創出を目指したコミック「月刊ヒーローズ」は、現在、第4号が発売中である。販売状況については、パチンコホールとセブン-イレブンの専売により、月刊誌の中では大きなシェアを占めて好調に推移している。今後は、出版事業として成立させるべく黒字化を目指し、当初の目的である2次展開による収益化を積極的に進めていく。時間の経過とともに、IPとして成長してきている手応えを感じている。近い将来には、ヒーローズから出たコンテンツの2次展開によって収益化が出来るものと期待している。

10. エンタテインメント事業 -映像関連

⇒席上配布資料 14ページ
ルーセント・ピクチャーズエンタテインメントによる映画「ベルセルク」が、ワーナー・ブラザース社の配給で2月4日に公開する。本作品は3部作として連続的に公開していく。原作の力も非常に強く、映画も十分に期待できることから、2次展開も含め確実に収益貢献できると考えている。

以上