株主・投資家情報トップページ > IRライブラリー > 決算説明会資料 > 2008年3月期 決算説明会 質疑応答(要旨)

2008年3月期 決算説明会 質疑応答(要旨)

Q:2009年3月期の業績予想について、2008年3月期実績と比較すると低く見ている要因は何か?

A:(1)パチンコ遊技機販売について:一つの要因として当期の上半期にサミー(株)製とのパチンコ機を1タイトル計画しているが、これをもって一旦サミー(株)とのパチンコ機の企画開発を休止とするため、販売台数に少なからずの影響を見ている。また、京楽産業.(株)とのコラボレーション第一弾については、2010年3月期に予定している。 (2)パチスロ遊技機販売について:パチスロ市場の動向を考えた場合、年間販売台数は前年160万台程度に対し、本年はその40~50%減と予測してもおかしくない状況にある。したがって、当社は強力なラインナップを取り揃えているが、全体としてはパチスロ販売台数計画を保守的に見ている。

2009年3月期 決算説明会 質疑応答(要旨)

Q:提携メーカーサイドからブランド毎の計画が発表されているが、当社計画との関係性は?

A:当社は当社の立場で、総合的に勘案した計画として開示している。

Q:フィールズのパチンコ販売シェアは、現在8~9%程度と推測されるが、3年後の中期経営計画の利益予想を達成した際には12~13%程度になると考えられるか?

A:イメージとしては、概ねその程度は達成したいと考えている。パチンコホールにおける島構成を見ると、設置の20~30%はメーカー(ブランド)が決まっておらず、流動的である。そのシェアを良質な商品を投入することで確保し、シェアアップを図りたいと考えている。

Q:パチンコ遊技機において今期投入予定の新機軸タイトルは、何万台販売されれば成功と言えるか?

A:販売台数の結果だけがすべてではない。仮に20万台販売しても、ホールにおいて稼働が良くなければ失敗と言え、逆に3万台販売だとしてもファンの皆様にお楽しみ頂き、稼働が高ければ成功と言える。

Q:フィールズは2008年6月にて20周年を迎えるが、20周年記念に関わるコストは発生するのか?

A:現時点では計画していない。

Q:フィールズの主力タイトルである「エヴァンゲリオンシリーズ」の今期見通しはどうなのか?

A:2007年7月発売のパチスロ機「新世紀エヴァンゲリオン~まごころを、君に~」は累計約10万台を販売し、2008年1月発売のパチンコ機「CR新世紀エヴァンゲリオン~使徒、再び~」は累計約20万台を販売した。とくにパチンコ機「CRエヴァ~使徒、再び~」は現在でもホールで人気を誇っており、中古機価格が新台価格並みにある。但し、今期計画として同シリーズを投入するかはお答えできないが、出すとしたら、社内目標は前作より高くするだろうが、公表ベースでは保守的に考えるだろう。

Q:フィールズは、エヴァンゲリオンをはじめとして他社に先んじて版権を取得した経緯があるが、版権の発掘方法やコーディネートのノウハウは?

A:過去と現在の版権取得におけるビジネスモデルは全く違う。以前はさほど版権が注目されておらず、多くのメーカーはオリジナルコンテンツでの勝負にこだわっていた。
現在は、大きな版権に多くのメーカーが興味を持っている状況だ。これが版権の高騰化を招き、取得を困難にしてきており、より一層のノウハウが求められている。当社はかねてより、様々な方法で版権取得に取り組んでいる。なお、現在では版権取得だけではなく、“版権を作る”というフェーズに移ってきている。

Q:市場では、20万台以上の販売は「出しすぎ」(稼働割れを起こす)と言われるが、「CR新世紀エヴァンゲリオン~使徒、再び~」(以下、エヴァ4)は約20万台販売という結果になっている。これは出しすぎを懸念し、20万台に抑えたのか?

A:エヴァ4は予想以上に受注を頂き、準備した台数が足りなかった。もう少し販売していても良い稼働を示しただろう。

Q:パチンコ市場の年間販売台数の見込みは?

A:パチスロ市場は縮小傾向だが、パチンコ市場は5%-10%増のポテンシャルを持っていると考えている。ファンに受け入れられるかどうか、売れるか売れないかは、まさに商品力次第である。

Q:上昇傾向にある遊技機の販売価格についてはどう考えているか?

A:販売価格については、遊技機が生み出す利益と密接に関係があると考えている。現在パチンコ機市場が非常に好調なのは、「良い遊技機」、「良い稼働」ならば、お客様(パチンコホール)にご購入して頂ける。
パチスロ機市場については、多少稼働が良くても、あまり利益が出ないので、できれば安くして欲しいという意見もある。しかし、当社の「サラリーマン金太郎」は販売を伸ばしている。低価格の機械を販売するメーカーもあることから、市場全体の平均価格は下がるだろうが、良い機械ならば導入して頂けるので、我々はいい商品を投入し現価格を維持したいと考えている。

Q:2008年3月期の貸借対照表「商品化権前渡金」は、前期比較でみると増加であるが、今後の見方はどうなのか?

A:当面、現在の金額が上限値だろうと考える。一般的に2~3年先の商品ラインナップはおおよそ決まっているため、今年に数多くの版権を買うということは無い。ただし、優良な版権があれば取得していく意向はある。

Q:今後5年間の販管費の推移はどう考えるか?

A:個別では、現状の水準に抑えたい。連結ベースでは、これから大きく成長する企業グループであることから、それに見合う増加は見ている。