01佐賀支店支店長、吉武敦という

起伏のほとんどない佐賀平野のほぼ中心に位置する佐賀市。さらに、その市内の真ん中にフィールズ佐賀支店はある。「私たちはこの場所を拠点に佐賀県と長崎県の2県を担当しています」と話すのは佐賀支店の支店長を務める吉武敦。彼はこのエリアの特性について、「都心部に比べるとやはり、保守的な気質だと思います。ご年配のお客様の割合が高いですし、少額で、長く楽しめる遊技機が人気です」と教えてくれた。

ちなみに、吉武が都心部を引き合いに出したのには理由がある。「入社7年目あたりから支社代表という役職で、東京で行われる会議に参加するようになりました。その頃の私は調子に乗っていて、自分よりできる営業はいないみたいなことを本気で思っていたのです。それが、東京や大阪の代表を務める人たちと話すと、マーケティングの正確さも営業としてのストーリーづくりも断然優れている。刺激を受けましたね」。吉武はそこからもう一度、自らの仕事の基準を見つめ直したという。

そこで今回は、吉武に営業時代、そして支店長を務める現在に至るまでの中で印象に残っている仕事について語ってもらった。

02日本一になれば、世界一になれる

その提案は、あるホールのリニューアルに向けたものだった。「人気アニメとコラボレーションした遊技機シリーズの新作が出ることになったのです。そこで、正面の入口に巨大オブジェを設置するなど、ホールそのものをアニメの世界観にしようと考えました。その遊技機のファンはもちろん、これまで遊んだことのないアニメのファンも県外から写真を撮りに来るような観光スポットになればと思ったのです」。

吉武は遊技機も大量に仕入れてもらい、その遊技機に関しては日本一力を入れているホールにしたかったという。「パチンコやパチスロなどのアミューズメントは日本独自の遊びです。ということは、日本一になれば、世界一になれる。世界一のホールとなると、お客様も興味がわくのではと考えたのです」。

結果、県外からの集客は予想ほど伸びなかったものの、この提案内容と志がホールを経営する会社に響き、違う機種でも同様の取り組みを行うことになった。「この街が世界一、このホールが世界一、私の仕事が世界一って言えたらワクワクしますよね」と彼は楽しそうに話してくれた。

03雇用し、余暇していく

「この提案は実現しなかったんですけどね」と話してくれた内容は想像以上のスケールだった。「長崎県佐世保市のホール様に対して、『商圏人口を増やしませんか?』と提案したのです。ちょうど、その地域に高速道路が新設されるタイミングだったこともあり、物流の拠点となるポテンシャルも秘めているから、工場を誘致しましょう。工場ができれば、その街で働く人が増え、余暇にホールを訪れるお客様も増えるはずです、と」。この壮大な提案の裏には、吉武なりの計算もあった。「このホール様は地域との結びつきの強いホールだったため、地元の商工会議所とのつながりも強いと考えました。ホール様の働きかけで工場誘致のプロジェクトが誕生し、地域の雇用創出、活性化に貢献することができれば、きっと地元の人たちとの関係性もより良くなるという思いもありました」。

この提案が吉武の中で改めて自分たちの役割を再認識させることになる。「今までは、その街の余暇のプロデュースをしていればよかったのです。でも、その街の人口が減っていく中、余暇を生み出すには、仕事を生み出さなければなりません。住みたくなる街にしなければなりません。私たちの仕事の範疇もますます広がっていくのではないでしょうか。しかも、この課題は都心部より地方の方が先に直面しています。前例がないと思うと、やる気が倍増しますね」と吉武は力強く語った。

04そのにとって、あるべきホールの姿とは

さらに、吉武に「その街にとって、あるべきホールの姿とは?」という質問をぶつけてみると、「地域に根付くという意味では、地域コミュニティのような場所になっていくと良いと思います。その場所に行くと、地域のイベント情報などが手に入ったり、ご近所の人たちとお茶を飲みながら話ができたり。地元の人たちの日常の景色になっていけばと思います」と返ってきた。

実際、佐賀支店の担当するホールでは、地域の瓦版をつくって配布するなど、遊技機を楽しむ以外のものを持って帰れる工夫を以前から始めている。また、吉武は別の視点からも地方のホールの可能性を教えてくれた。「地方において、ホールの立地や集客力は、その街で商売をしたい他業種からしてみると大きな価値があります。私たちがビジネスをプロデュースすることで、その街の新たな賑わいをつくることもできるのではと考えています」。

05世界中のお客様を、日本地方都市

さらに、吉武は「他にも、たとえば…」と自らの企みを教えてくれた。「地方都市に遊びに来た外国人は現在、ナイトタイムと呼ばれる夕食後の時間の過ごし方に困っているというデータがあります。法律の問題はありますが、こうしたニーズに対して、日本独自の遊戯を楽しめる環境を提案できたら面白いですよね。あと、じつは、同じ九州でも、福岡市内のホールなどはすでに外国人観光客で賑わっています。しかも、彼らの観光目的自体がホールに遊びに行くこと。そのくらい海外にもファンは増えてきているのです。現地の旅行代理店などと組んで、九州各地のホールを巡るツアーなどを企画しても面白いと思いませんか」と次々に語る吉武。

最後に、彼はフィールズという会社の魅力について、「この会社は常に新しい発想、遊び心を求めています。しかも、そういうチャレンジに、結構な額の投資をしてくれます。“すべての人に最高の余暇を”と言いながら、私たち自身が楽しんでいなかったら提案できるわけがありませんからね」と笑顔で答えてくれた。これから先、彼はどんな遊びを真面目に提案していくのだろう。